2022年11月18日金曜日

比嘉愛未さんインタビュー| NHK沖縄放送局

比嘉愛未さんインタビュー| NHK沖縄放送局




ーーーーーー

主演・比嘉愛未さんインタビュー

パソコン用の画像

沖縄出身の俳優・比嘉愛未さん。11月29日に放送が始まる夜ドラ「作りたい女と食べたい女」で主演を務める。 このドラマのテーマは性的役割とレズビアンの恋愛。今回、比嘉さんはどんなメッセージを込めてドラマに挑んだのでしょうか。 11月20日に沖縄で初めて開かれるレインボーパレードへのメッセージも伺っています。

池間アナ 「比嘉さんよろしくお願いいたします。 今回のこのドラマの主演のオファーが来た時どんなお気持ちだったでしょうか」

比嘉さん 「思い返せば15年前、朝ドラ"どんど晴れ"でドラマデビューだったんですね。 それぶりの今回は主演作と聞いて、15年の中で"(時が)ああもう たったんだ"っていう感じの感慨深い感じがしましたね。 あの時の新人だった私からどれぐらい成長できてるのか自分自身をある意味ちょっと試せるというか。 ちゃんと座長としてどこまでこの世界観を、作品を作れるか勝負だなと思って挑みましたね」

―― 今回主演を務めるドラマ。去年ネット配信されたマンガが原作になっています。 料理好きの野本さんと、食べるのが好きな春日さん。 ひょんなことから知り合った2人の、料理を通じた交流を描いていきます。

パソコン用の画像

比嘉さん 「優しい世界観なんですけど、読み深めていくとそのメッセージ性ってすごく深いものがあって。 オリジナリティー、自分らしさってなんなんだろうっていうことをすごくテーマに 訴えかけてくれるっていうか。例えばふだん日常生活をしてていろんな思考が巡るじゃないですか。 "こうしなきゃいけない"って思ってることって、世間がこうだからこうしなければいけないのかとか。 自分自身が本当は何がしたくて、どういうことを思ってるんだろうって、私は見失っちゃうときがあるなって思ってたので。 そういう意味での自分らしさとかを見つめ直せるといいますか。それを提示してくれるような」

パソコン用の画像

池間アナ 「作品の中ではジェンダーロールのギャップの話も出てきます。 比嘉さん自身、これまでジェンダーロールを感じることは どういったことがありますか?」

比嘉さん 「日常的にありますね。特に女性として、今36歳を迎えて。 地元帰ったりするとまだ未婚なんですけど、"まだ結婚しないの?"とか "子どもは?"とか。その言葉が、時に、ズサッときたりするものなんですね。 女性だから30代のうちに結婚しないと"晩婚""乗り遅れてる"とかっていう。 いまだにそういう言葉を投げかけられると、身構えてしまうところは正直あるんですね。 私が思ってた違和感が私だけじゃなくて、 池間さんも思ってることがあるかもしれない。いろんな人が思ってる。 それを"みんなが一緒"ってしないようにすればいいんだって思ったんですよ。 個人が、その1人1人が自由であって、誰も押し付けなくてその人の考えを 肯定できたらいいのになって」

パソコン用の画像

―― ドラマでは、徐々に恋心が芽生えていくシーンも描かれます。

池間アナ 「今回のドラマ、レズビアンを主人公にしています。 これまで日本の地上波でこのテーマでドラマが放送されるということはなかなかなかった。 このドラマが今放送される意義っていうのはどういったことに感じてますか?」

比嘉さん 「やっと追いついたという正直気持ちがありますね。 だって私たちの仕事っていうのはエンターテインメントって、 皆さんに情報を提示したり伝えることが一番の目的なので。 私たちがもっと柔軟であって先進的じゃないと駄目じゃないですか。 大きな1歩としてやっとこういう作品を放映できるというのは 私は大きな1歩であり、やっとかって思ったけど、 こっからがもっともっと広がっていけばいいなと思ってます。 だからこそ全身全霊でやりましたね」

―― 今度の日曜日(11月20日)には、沖縄で初めてのレインボーパレードが開かれます。 比嘉さんからは沖縄のLGBTQコミュニティーにメッセージが

比嘉さん 「沖縄県出身としてうれしいことですよね。 未来に向けてそういった大きな1歩としてパレード開催されるのは私もうれしいです。 皆さんも胸を張って、その瞬間・時間を思いっきり楽しんでほしいなと思います。 私も応援してますし、なにかこれからも力になれることがあったら 私も微力ながらやりたいなと思っています」

パソコン用の画像

放送日:11月14日(月)
インタビュアー:池間昌人

  

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ