2023年10月10日火曜日

比嘉愛未、セーラー服着用に「ウソでしょ?」 三浦翔平、レスラーに追われ「足がパンパン」W主演映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」で印象に残ったシーン明かす:中日スポーツ・東京中日スポーツ

比嘉愛未、セーラー服着用に「ウソでしょ?」 三浦翔平、レスラーに追われ「足がパンパン」W主演映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」で印象に残ったシーン明かす:中日スポーツ・東京中日スポーツ


参考:



比嘉愛未、セーラー服着用に「ウソでしょ?」 三浦翔平、レスラーに追われ「足がパンパン」W主演映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」で印象に残ったシーン明かす

 女優比嘉愛未(37)と俳優三浦翔平(35)が、公開中の映画「親のお金は誰のもの 法定相続人」(田中光敏監督)でW主演を務めた。このほど本紙のインタビューに応じ、撮影のエピソードなどを明かした2人。自身の印象に残った場面について「回想シーンでのセーラー服着用」(比嘉)、「レスラーたちに追われるところ」(三浦)とそれぞれ楽しそうに振り返った。(近藤正規)

 三重県の伊勢志摩を舞台に、時価6億円の伝説の真珠をめぐる家族の大騒動と成年後見制度の問題を描いたハートフルエンターテインメント作品。比嘉は伊勢志摩で真珠の養殖業を営む家庭の三女・大亀遥海、三浦は遥海の父親の成年後見人として大亀家に関わる弁護士・城島龍之介を演じた。

 遥海は母親(石野真子)を死に追いやったのは真珠の養殖を手伝わせた父親(三浦友和)にあると恨みを募らせる。比嘉がヒロインを演じたNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」(2007年)でも脚本を担当した小松江里子さんと再び主演でタッグを組む形となった。

 龍之介は「この世で唯一信用できるのは預金通帳に刻まれる数字だけ」という金の亡者とも言える弁護士。三浦は先月まで放送されていたテレビ東京系ドラマ「やわ男とカタ子」でイケメンのオネエ弁護士をコミカルに演じており、今作では真逆とも言えるキャラクターで登場する。

 当初のタイトルには「親のお金は-」はついておらず「法定相続人」だった。比嘉は「成年後見制度にフォーカスしたいと事前に聞いていたので、仕組みなどあらためて勉強した。タイトルに『親のお金は誰のもの』と加わったことで肩苦しさというか、身構える感じは軽減されたのかな」と語る。「この作品はいい意味で期待を裏切ると言うか、どういう作品なんだろうと見てみたら意外性があるというのが見どころでもある」と強調。

 劇中ではコミカルなダンスシーンなどクスッと笑える要素も盛りこまれた。比嘉は「こんなにコメディー要素があったり踊ったり、ドタバタする話になると思っていなかったので楽しかった」、三浦も「シリアス、シビアな話だけではない」と台本の魅力をPRする。

 それぞれの印象に残るシーンを聞くと、比嘉は遥海が高校生時代を回想する場面を挙げた。女子高生・遥海が父親と衝突し親子の確執が起きる重要な場面で、比嘉はセーラー服姿で登場。「監督にウソでしょ?と言った。セーラー服を着るなんてもう一生ないと思っていた。いろいろ抗議したんですよ。別の方が演じればいいんじゃないでしょうかと。でも駄目でしたね。(田中監督からは)『大切なシーンだから、ぜひとも比嘉さんに演じてほしい』と言われた」と恥ずかしそうに振り返る。「ご覧になる方がどう思われるか怖いですが、父親と確執が起きるキーになるシーンだったので、それを自分が体感することは大事だったなと今振り返ったら思いますね。ただ最初は本当に…キツッと思っていました」と苦笑い。

 三浦は同じ質問に、冒頭のシーンで龍之介が商店街などでマッチョなレスラーたちに追われ全速力で逃げる場面を選択。神戸で早朝から夕暮れまで丸一日かけ撮影した。「まあ走りましたね。朝、監督から『きょうは走るからね』『芝居じゃなくて走るからね』と言われた」と明かす。弁護士役のため、スーツ姿に革靴で何回走ったか数え切れないテイクを繰り返した。「次の日は足がパンパンで筋肉痛。肉体労働をしたなという感じ」。それでも出来上がった作品を見て「やっぱりインパクトがすごい。冒頭のつかみというか導入の部分で、監督はこれが撮りたかったんだな」と熱演が実り満足そう。三浦の話を聞き、比嘉は「お互いに違う苦労、苦悩と言うか課題があった」と笑った。

 意外にも共演シーンの少ない2人だが、終盤で美しい英虞湾(あごわん)をバックに遥海と龍之介が2人で話すシーンは思い出に残ったようだ。比嘉は「2人は似た者同士だと思う。親への確執があって素直に生きられない、生きてこられなかった2人が反発しながらも最後に心が通じ合う大事なシーンだった。現場で一緒に作るというやり方も大事ですけど、こういうふうに全然会えないからこその新鮮さはありました。お互い示し合わせていないけど、大切にしている距離感をあそこでグッと縮められたような、ちゃんとお芝居で心のキャッチボールと言いますか、通い合わせるということも大事だなと思った」と話す。

 三浦も「龍之介にとっては、ずっと押さえつけていた気持ちの扉が少し開いてしまうという心情のシーン。遥海の言葉によって龍之介が少し前を向く決意をする非常に大事なシーンだし、作品全体の締めと言っても過言ではない。結構集中して撮ったなという思いですね」と同調した。

 最後に比嘉は「遺産相続や家族の問題、真珠の養殖の問題などいろいろあるが、小難しく考えず見終わった後にじんわりと温かい気持ちになれる作品」、三浦も「映画を見て、誰かに優しくできたり家族に連絡を取れていなかったら連絡してみようかなと、少しでも明るい気持ちになってもらえればうれしいです」とPRした。

 ◆比嘉愛未(ひが・まなみ) 1986年6月14日生まれ、沖縄県出身。2005年、映画「ニライカナイからの手紙」で女優デビュー。07年、NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」でヒロインを演じる。ドラマではフジテレビ系「コードブルー -ドクターヘリ緊急救命-」シリーズ(08~17年)、NHK大河ドラマ「天地人」(09年)、フジ系「推しの王子様」(21年)、映画は「カノン」(16年)など多数の作品に出演。身長169センチ。

 ◆三浦翔平(みうら・しょうへい) 1988年6月3日生まれ、東京都出身。2008年、日本テレビ系ドラマ「ごくせん 第3シリーズ」で俳優デビュー。映画「THE LAST MESSAGE 海猿」(10年)で第34回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。18年に女優桐谷美玲と結婚し、20年に長男が誕生。今作と同じ田中光敏監督、脚本・小松江里子さんの映画「天外者」(20年)などに出演。趣味はスポーツ全般、特技はバスケットボール。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ アーカイブ