比嘉愛未、堀田真由、原菜乃華が野村萬斎×三谷幸喜のドラマ「死との約束」語る
三谷幸喜が脚本を手がけ、野村萬斎が主演を務めるスペシャルドラマ「死との約束」より、キャストの比嘉愛未、堀田真由、原菜乃華のインタビューコメントが到着した。 【写真】「死との約束」新場面写真(他9件) 本作は三谷がアガサ・クリスティの推理小説をドラマ化するシリーズの第3弾。昭和30年代の熊野古道を舞台に、休暇中のホテルで一風変わった本堂家と出会った名探偵・勝呂武尊が、本堂夫人が死体で見つかった事件を解決していくさまが描かれる。萬斎が武尊役で続投した。 勝呂の捜査に協力する医師・沙羅絹子役の比嘉は、本作の脚本について「固くシリアスになりがちなサスペンスものも三谷さんが書かれるとどこかユーモアがあって、本当に"言葉の魔術師"だと思いました」と、本堂家の長女・鏡子役の堀田は「それぞれの登場人物にしっかりとストーリーがあるというか、今回は特に皆さんのキャラクターが個性的ではあるのですが、それぞれに三谷さんの愛を感じるので、そこが素敵だなと思って読ませていただきました」とコメント。本堂家の次女・絢奈役の原は「容疑者役が初めてですので、すごくワクワクしながら読んでいました」と語っている。 城宝秀則が演出を担当した「死との約束」は、フジテレビで3月6日21時より放送。 ■ スペシャルドラマ「死との約束」 フジテレビ 2021年3月6日(土)21:00~ ■ 比嘉愛未 コメント □ オファーが来たときの率直な感想 「オリエント急行殺人事件」も「黒井戸殺し」も見ていましたので一ファンとして、出演させていただけるのはうれしかったですし、何よりも三谷さんの作品で、萬斎さんと共演できるのはなかなかないチャンスだと思いました。私が今までやってきた作品とはまた違う作品との出会いだと思って、"これは絶対やりたい!"と、すぐにお返事させていただきました。三谷さんの舞台も好きで見させていただいていましたので、純粋にうれしかったですね。 □ 台本を読んだときの感想 固くシリアスになりがちなサスペンスものも三谷さんが書かれるとどこかユーモアがあって、本当に"言葉の魔術師"だと思いました。1人ひとりのキャラクターがしっかりと浮き立っていて、本当に愛おしいキャラになっていて、でもそれぞれが喧嘩をせずにうまくまとまっているという印象でした。誰が犯人なのか、最後の最後までわからない、さすがの展開になっていて、一視聴者としても早く観たいです。収録ではあるのですが、謎解きのシーンでは、ライブで舞台をやっている感覚で集中してその場に臨めました。ドラマでは貴重な体験だと思います。 □ 今回の役を演じての感想 沙羅は、本堂家の人々に対しても関心を持ち、勝呂の事件捜査にも自分から積極的に協力する人なので、人なつっこさもあり、でも本当はどういう人なのかつかめない。いい人そうに見えて実は……というようにいろいろな表情を出せたらと思いました。昭和30年という時代において、自立した女性の医者は珍しいと思うので、衣装もほかの人とはちょっと違って、トラディショナルというかメンズっぽいパンツを着てみたり、そういうファッションセンスでも一歩先を行っていて。でも何よりも沙羅の持つ"正義感"を一番大事に演じました。萬斎さんと2人のシーンも多かったのですが、私自身がすごく楽しんでお芝居できました。本当に紳士な方なのですが、チャーミングで、ついつい目で追ってしまいました。でもその中に鋭さとか、観察力、最後には決める爽快感。それがこの作品のシリーズの大事な見どころでもあるので、主人公がそういう愛されるキャラクターだというのは大事なことだと思いました。肩書きがたくさんあってもどこか親しみやすさもある……やっぱり三谷さんは素晴らしい本を書かれるな、これからもずっと続けてほしいシリーズだなって思います。 □ 撮影現場について 監督とは「マルモのおきて」以来ですが、無理なくキャッチボールができるので、自然と現場が始まって、自由に演じさせていただきました。今回キャストの皆さんのキャラクターも豊かなので、自分がそこにどうなじめているのか、放送を観るまでは安心できないですね。熊野古道は一度行ってみたかった場所だったので、ロケの日は夜明けとともに早朝にマネージャーさんと一緒に、撮影の前に大斎原の鳥居を通って本宮大社まで歩きました。その空気感を実際に味わうことができたのは役作りにも生かすことができたと思います。作品の祈願もすることができましたので大丈夫だと思います(笑)。 □ 視聴者へのメッセージ 三谷さん、萬斎さんのこのシリーズ3回目のこの作品で、今までのファンの方ももちろんですが、初めて観る方も絶対楽しめると思うので"誰が犯人なのか?"一緒に体感しながら自分もドラマの世界の中の一員のような気持ちでぜひ楽しんで観ていただけたらと思います。 ■ 堀田真由 コメント □ オファーが来たときの率直な感想 素直にうれしかったです。三谷作品は今回が初めてなのですが、三谷さんは、私がレギュラーで出ているバラエティ番組に映画の番宣で来てくださったんです。その時初めてお会いして、いつかお芝居の現場でご一緒できたらいいなと思っていたので、今回、声をかけていただいてすごくうれしかったです。 □ 台本を読んだときの感想 三谷さんの作品は、ほかにも観させていただいていますが、それぞれの登場人物にしっかりとストーリーがあるというか、今回は特に皆さんのキャラクターが個性的ではあるのですが、それぞれに三谷さんの愛を感じるので、そこが素敵だなと思って読ませていただきました。 □ 役を演じるにあたって気を付けたこと 私の鏡子という役は、家族の中でも一番家族思いで、いろいろな人の表情や動作を見たうえで、自分の気持ちを押し殺してセリフを言ったり、(みんなに)声をかけたりしているので、できるだけ同じように、皆さんの表情を見たり、どういうふうにセリフを言われるんだろうというのを見ながら、自分のセリフを言うように気をつけました。夫人が言ったことに対してもいつも笑顔で返しているんですけれど、ずっとニコニコしている人って実は逆に怖いなと思っていて。沙羅先生とのシーンでも"早く死んでくれないかって思っているんです"とか怖いことを言っているので、逆にそれを笑顔で言ったらどうなんだろう?とか、そういう笑顔の多様性というか、表情で使い分けていけたら面白いかなあと考えました。 □ 今回の役を演じての感想 実はこの作品に入る前の作品と似ている環境で、近しい役で(笑)。いい感じで流れはつかめたと思います。実際には共通する部分はあまりなかったですし、初めて共演する方が多かったのですが、本当に皆さんにはよくしていただいて、撮影現場ではいろいろなお話もしました。トレーニングがお好きな方が多くて、撮影が始まる前に本堂家一同でストレッチをしたり、役とは違った一面で、和気あいあいとしていました。ロケも、熊野古道はなかなか行く機会のない場所でしたし、そういう(世界遺産のような)場所から撮影が始まったというのは、ぐっとみんなの絆が深まるような感覚があったので、すごくうれしかったです。 □ 視聴者へのメッセージ はじめに台本を読んだときに、私は実は犯人がまったくわからなくて、まんまと最後までだまされました。勝呂さんの推理を最後まで読んで"あ、そういうことだったんだ"と思ってもう一度台本を読み直してみたら、セリフやそれぞれの行動に伏線がしっかりあったので、素晴らしい台本だなと思いました。シリーズもので3作目なので前作までのファンで楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるでしょうし、個性的なキャラクターが集まっているので「死との約束」の原作ファンの方にもまた違った楽しみ方ができるのではないかと思います。 ■ 原菜乃華 コメント □ 出演することになった際の率直な感想 オーディションだったんですけれど、オーディション原稿をもらったときからすごく"この役をやりたい"っていう気持ちが強かったので、決まったときは純粋にうれしかったです。前作「黒井戸殺し」を拝見していて、独特の世界観がすごく好きで、今回自分がそこに入ることができるんだなと撮影前からとても楽しみにしていました。 □ 台本を読んだときの感想 いろいろ想像しながら読んでいたのですが、面白くて一気に読んでしまいました。でも全然ストーリーの展開が読めなくて、全員最後まで怪しくて。一方で、容疑者役が初めてですので、すごくワクワクしながら読んでいました。 □ 役を演じるにあたって気を付けたこと 絢奈はあまり感情を表に出さないので、感情をどこまで見せるのかというのは事前に監督にご相談して、リハーサルの時間も取ってくださって。あの濃いキャラクターの皆さんの中で、どのくらいの怪しさがいいのか? 一方で、絢奈の子供らしいあどけなさもきちんと出したかったので、そのあんばいが本当に難しかったです。 □ 今回の役を演じての感想 なんといっても容疑者役は初めてですので、とても楽しかったですし、キャストの皆さんのお芝居を間近で見られたのはすごく幸せで、とても勉強になりました。 □ 撮影現場の雰囲気について 設定はすごくぴりぴりした雰囲気の家族なんですけれど、カットがかかると、山本(耕史)さんを中心にとてもアットホームな家族になっていました。地方ロケでもご当地の食べ物の話で盛り上がったり。皆さん素敵な方ばかりで、撮影は楽しかったです。松坂(慶子)さんとは、「おもひでぽろぽろ」という作品で、ご一緒させていただいたのですがそのときは一緒のシーンがなかったので、今回ご一緒できてとてもうれしかったです。 □ 視聴者へのメッセージ 脚本がすごく面白いのはもちろんですが、昭和30年の頃の車、衣装、小道具がとても細かく作り込まれていておしゃれなんです。その昭和30年の世界観も一緒に楽しんでいただけたらと思います。 (c)フジテレビ
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