2021年11月13日土曜日

映画「吟ずる者たち」 ファン開拓 広島県内の酒造関係者も期待 | RCC NEWS | 広島ニュース | RCC中国放送

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映画「吟ずる者たち」 ファン開拓 広島県内の酒造関係者も期待

 日本で初めて吟醸酒を作った広島・東広島市安芸津町の三浦仙三郎を描いた映画「吟ずる者たち」が公開されています。映画にちなんだ日本酒も販売されていて、県内の酒造関係は、新たなファンの開拓に期待をかけています。

 「みんなで一丸となって魂を込めて作った映画です。」(三浦仙三郎役 中村俊介さん)

 「応援、どうぞよろしくお願いいたします。」(永峰明日香役 比嘉愛未さん)

 広島市の八丁座で、主演の三浦仙三郎役の中村俊介さんと、ヒロインの永峰明日香役の比嘉愛未さんが、油谷誠至監督とともに舞台あいさつに立ちました。

 オール広島ロケ、しかも広島で生まれた吟醸酒の物語ということで期待が高く、初日の上映はいずれも満席でした。

 「吟ずる者たち」は、2つのストーリーが合わさっています。1つは、明治時代、たび重なる失敗にもめげず、日本で初めて吟醸酒を完成させた三浦仙三郎の物語。もう1つは、現代の女性・永峰明日香が、仙三郎の手記に触発され、実家の酒蔵を継ぎ、吟醸酒を作るというものです。

 「(仙三郎の)いろいろな世代を演じられたのは楽しかったですね。」(中村俊介さん)

 「(仙三郎は)ものすごく魅力的だったなと感動しました。」(比嘉愛未さん)

 ロビーでは、映画に出てくる「花心(はなこころ)」、「真波(まなみ)」、そして「追花心(おいはなこころ)」という3つの銘柄を、県内の蔵元で再現した限定酒も販売され、人気を呼んでいました。

 花心は、三浦仙三郎の明治のお酒を再現したもの。担当したのは、竹原市の藤井酒造です。「龍勢」の銘柄で知られる藤井酒造は、7月豪雨で大きな被害を受けました。その中で花心用のお酒は奇跡的に被害を免れました。

 「(花心は)かなりインパクトがあります。そのかわり、ふた口目からくせになると思いますので。」(藤井酒造 藤井善文社長)

 限定酒の仕掛け人は、酒類販売会社「大和屋酒舗」です。大山晴彦社長は、「吟ずる者たち」の企画を聞いたときから構想を温めていたそうです。

 「(日本酒の)作り手の魂というか、作り手の思い、そんなものもお酒の販売と一緒にお届けできればなと。」(大和屋酒舗 大山晴彦社長)

 実は、大和屋酒舗の前身は、東広島市で「大和花」という銘柄を作っていた蔵元でした。それだけに映画「吟ずる者たち」には思い入れがあったそうです。

 「この映画を見て、1人でも多くの日本酒ファンが増えていただければ、うれしいというふうに心から思っております。」(大山晴彦社長)

 中村俊介さんも舞台あいさつの後、限定酒を試飲しました。

 「これ、本当の当時の再現? こりゃ、うまいもんですのう。」(中村俊介さん)

 映画「吟ずる者たち」は、広島県内で先行上映中で、来年から全国で順次、公開されます。

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