2021年9月2日木曜日

ESSE2021年10月号

ESSE2021年10月号

MANAM I HIGA 比嘉愛未さん 1986年、沖縄県生まれ。2007年、NHK 連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロイ ンを演じ広く認知される。以後、ドラマ 「コード·ブルーードクターヘリ緊急救 命一」「マルモのおきて」「DOCTORS~最 強の名医~」「なつぞら」 「にぶんのいち 夫婦」、映画「飛べ!ダコタ」「カノン」「大 綱引の恋」、舞台「真田十勇士」「プラト ーノフ」など多くの作品に出演 ON AIR 木曜劇場 『推しの王子様」 毎週木曜 夜10時 フジテレビ系 全国ネット放送中 https://www.fujitv. co.jp/oshinooujisama/
 「母性本能が芽生えたのは新たな発見。
 ジワジワと愛があふれるような感じ」 

 「なかなか壁ドンされること なんてないですし、渡遷 圭祐くんのようなイケメンが至近距 離にいたら、女優でもドキドキしま すよ、『うわっ、近い!』って(笑)。た だ、私は今まで恋愛ドラマをあまり 経験してこなかったので、ドキッ。 の顔をどう表現したらいいのかわか らなくて、試行錯誤しています」 こう語るのは、『推しの王子様」で、 ゲーム制作会社「ベガサス·インク」 社長の主人公·日高泉美を演じてい る比嘉愛未さん。ドラマは、泉美が 自ら制作した乙女ゲーム(女性向け 恋愛ゲーム)「ラブ。マイ·ペガサ ス」で、すべての理想をつめ込んだ 推しキャラ "ケント様,そっくりな」 五十嵐 航(渡遷)を理想の男性に 育てるために奪奮闘する 逆マイ·フ ェア·レディ"な日々を描くロマン ティックコメディです。
  出会った頃の航は、容姿こそケン ト様そっくりですが、不作法、無教 養、無気力という “残念すぎる王子 様,でした。ところが、「自分の居 場所なんてどこにもない」と言った 航に、かつての自分を重ねた泉美は、 航を理想の男性に育てると決意。容 姿を整え、会社に雇い入れ、自分の マンションに住まわせます。初めは、 泉美が育てる自信をなくすほどのポ ンコツぶりを発揮していた航。しか し、ひたむきに仕事に向き合う泉美 の姿を目の当たりにするうちに、自 暴自棄だった航に変化が表れるよう になり…。
  「航は、まさにみがく前の原石。み ESSE 130 がいていくとキラキラして、泉美か ら教えられたことを純粋に吸収して いくので、泉美とリンクして私もう れしくなるんです。『言葉づかいが ちゃんとできるようになった」とか 礼儀正しくなった」とか、航を育て たいと思う愛情というか、母性に近 い感じ。自分のなかに母性本能が芽 生えたのは新たな発見で、ドキドキ とはまた違ったうれしさで…ジワジ ワと愛があふれるような感じです」 
 やがて、航は仕事や人生に生きが いを見つけ、マナーを身につけて、 人間的にも成長していきます。そん な航のことを、泉美は1人の男性と して意識し始めることに。 「たとえば、航の幼なじみで「ペガ サス·インク』のインターン古河 杏奈(白石 聖)が、航と2人で話 しているのを見ているだけで、心が ザワザワしました。そのとき、『あ、 ちゃんと泉美は焼きもち焼いてる」 と思えたので、この感覚でどんどん 気になっていくのかなって。泉美は、 純粋で真っすぐなんですけど、恋愛 にはフタをして鈍感になっている女 性。そんな泉美に共感する方も多い のではないでしょうか。やがて、自」 分の気持ちに気づいた泉美は、つま ずいたり内面と向き合ったりを繰り 返しながら、どんどん恋愛に素直に なっていくのだと思います。そうい った過程も楽しんでいただけたら」
  好きな人やものに出会えたとき、 人生は彩られていくもの。自分にと って大切なことを見つけるヒントがちりばめられたドラマです。

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