2021年9月24日金曜日

本当に大切な“好き”という気持ち…泉美やペガサスの仲間たちがたどり着いた先 - フジテレビュー!!

本当に大切な"好き"という気持ち…泉美やペガサスの仲間たちがたどり着いた先 - フジテレビュー!!

本当に大切な"好き"という気持ち…泉美やペガサスの仲間たちがたどり着いた先

9月23日(木)放送『推しの王子様』最終話

『推しの王子様』最終話完全版

「ランタン・ホールディングス」の傘下に入ったものの、ランタン側からの一方的な要求に翻弄されたあげく、コンシューマーゲーム化を目指した企画の大事なプレゼンでも何も話せないという失態を犯してしまった泉美(比嘉愛未)。

光井(ディーン・フジオカ)や航(渡邊圭祐)ら「ペガサス・インク」のスタッフたちに迷惑をかけてしまったことに苦しむ中、乙女ゲームへの情熱も失ってしまった泉美が出した結論は、ペガサスを辞める、というものだった。泉美は、交際を始めたばかりだった光井にも別れを告げると、マンションを引き払って姿を消してしまう。

それから10日後、ペガサスは、ランタンから来ていた小島(竹森千人)が新社長に就任する。それに伴い、小島はゲーム制作に関するプロジェクト・チームの刷新に動き出していた。

一方、航から、泉美の居場所について心当たりはないかと問われた光井は、泉美と別れたことを打ち明ける。泉美を支えることも、スタッフをまとめることも出来ずに不甲斐ない、と自分を責める光井。航は、光井にはそんな言葉は似合わないと言うと、強い決意を持って、会社のことは出来る限り努力する、と告げる。

泉美は、実家に帰っていた。しかし、自分を突き動かしていた乙女ゲームへの情熱も、"推し"もいないいま、何をすればいいのかすらわからない。母親の妙子(長野里美)や父親の勉(井上浩)も、帰ってきてから一度もゲームをしていない泉美のことを心配していた。

ある日、泉美の前に、突然、光井が現れる。泉美は、心配をかけてしまったことを謝ると、どうして乙女ゲームを好きになったのかずっと考えていた、と光井に話す。

光井は、そんな泉美に、いろいろなものを背負わせてしまったことを詫びると、サ終(サービス終了)後もいまだにSNSへの書き込みが続いている「ラブ・マイ・ペガサス」は、泉美がこれまで頑張ってきた証として、多くの人にとって大切な「推し」を作ってきた、と告げる。続けて光井は、航も泉美への感謝の気持ちを残そうと頑張っていることを打ち明け、泉美も自分の気持ちに素直になっても良いのではないか、と話す。

そんな折、ペガサスで思わぬ騒動が起きる。小島が、ペガサスのスタッフを飛ばしてデザイナーへ直接発注をしていたのだ。小島は、憤る有栖川(瀬戸利樹)や芽衣(徳永えり)たちに対し、これからは無駄な会議を減らし、下請け会社を利用することで効率化を図る新たな制作体制を導入することを告げる。

その夜、航は杏奈(白石聖)のマンションを訪れる。航は、ペガサスのことを心配している杏奈に、ゲームが作れなくなるわけじゃない、と告げると、何かに悩んでいてもゲームをやっているときくらいはそういうことを忘れてほしい、それでまたいつか前を向けるようになってほしい、と話す。それは、泉美へ向けた言葉でもあった。

別の日、泉美は、親友の理香子(河井若葉)に会う。理香子は、間もなく3人目の子を出産する予定だった。理香子が連れてきた長男の英(加藤叶和)は、あるヒーローものに夢中で、そのおかげで毎日楽しそうにしているのだという。

理香子たちと別れた後、泉美は、「恋する森の中へ」をプレイしている女子高生たちの会話を耳にする。「恋森」は今、新規イベントが不評で大炎上しているらしい。

炎上の報告を受けた十蔵は激怒し、小島や野島(永山たかし)を怒鳴りつける。

一方、ペガサスの面々も、ランタンが勝手に発注したことが原因で起きた今回の騒動の尻拭いをさせられることに我慢できずにいた。その怒りは泉美へも向けられるが、光井は、泉美が芽衣たちの企画したゲームを実現させることを条件に、買収話を受けたことを打ち明ける。航も、泉美は自分たちを見捨てたわけじゃない、というと、このままでは泉美に何も返せない、自分たちが作ったゲームでもう一度、泉美に乙女ゲームを好きになってもらいたい、と訴えた。

するとそこに、杏奈がやってくる。杏奈は、あるブログのことを光井たちに伝えた。それは、「恋森」の改善案を記したものだった。その文章を読んで、すぐにそれを書いたのが泉美だと気づいた一同は、その内容をもとに、修正に取り組み始めた。

作業を終えて有栖川と一緒に帰路についた光井は、これからは自分なりのやり方で泉美のことを思っていく、と告げる。実は光井は、今後のペガサスのことも考えており、映画製作に進出するプランを持っているようで…。

航は仕事を手伝ってもらった杏奈と一緒に帰った。そこで杏奈は、ペガサスへの就職を取りやめ、ライバル会社でもある「ゼウス」への就職にチャレンジする、と告げる。続けて杏奈は、航にも別れを告げる。「これからは、好きなものを好きって言える航くんでいてほしいの」。杏奈はそう航に言うと、涙をこらえて去っていく。

1週間後、泉美のもとへ、1通のメールが届く。それは「ラブ・マイ・ペガサス」のサービス再開を知らせるものだった。

光井たちは、十蔵に会いに行き、ペガサスを再度独立させてほしい、と願い出る。効率化の方針は合理的だと思うが、ユーザー一人ひとりの日々を輝かせる「推し」を作るためには妥協はできない、というのだ。それがペガサスの指針であり、泉美の乙女ゲームに対する考え方だという。退職願まで用意していた光井たちの覚悟を知った十蔵は、それを受け入れる決断を下し…。

泉美は、以前ペガサスが入っていたビルを訪れる。「ラブ・マイ・ペガサス」のサービス再開を知らせるメールに、会社に来るよう記されていたからだった。

と、そこに姿を現したのは、ケント様の衣装を身につけた航だった。航は、突然のことに驚く泉美に、みんなでランタンを辞めることにしたと打ち明けた。続けて、泉美に出会えたことへの感謝の気持ちを言葉にする航。泉美もまた、「恋森」をプレイしてゲームが好きだったころの気持ちを思い出した、と返す。

泉美は、きちんと自分の気持ちに向き合おうと思う、というと、航のことが好きだと告げる。航は微笑むと泉美を抱きしめ、キスしようとした。そのとき、ドアの外で光井たちの声がした。航は、とっさにドアのカギをかけると、改めて泉美を抱きしめて…。

1年後、杏奈は「ゼウス」への就職を果たし、ゲーム作りで手腕を発揮する。

ランタンは、米の産業用ドローンメーカーとの事業提携を発表し、話題を集めていた。

ペガサスは、光井がプロデュースした映画のヒットで波に乗っていた。そこに、蓮(藤原大祐)が出前を持ってやってくる。蓮も、念願がかなって芸能事務所への所属が決まっていた。

泉美と航は、新たにリリースされた「ペガサスZ」を一緒にプレイしていた。仲良く並んでプレイする2人の会話は尽きることなく……。

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