2021年7月25日日曜日

【比嘉愛未】比嘉愛未はドラマ掛け持ちのハードな日々 代役は吉と出るか凶と出るか|日刊ゲンダイDIGITAL

【比嘉愛未】比嘉愛未はドラマ掛け持ちのハードな日々 代役は吉と出るか凶と出るか|日刊ゲンダイDIGITAL

比嘉愛未はドラマ掛け持ちのハードな日々 代役は吉と出るか凶と出るか

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

比嘉愛未(C)日刊ゲンダイ
比嘉愛未(C)日刊ゲンダイ

 15日にスタートした比嘉愛未主演「推しの王子様」(フジテレビ系)を見た。深田恭子が主演するはずだったが、適応障害の療養のために降板、そのピンチを救ったのが比嘉だ。

 現在、比嘉は「にぶんのいち夫婦」(テレビ東京系)にも主演しており、今クールは2作品に主演と大忙し。あちらは夫に不倫される妻で、こちらはゲーム制作のベンチャー企業社長のラブコメ。色合いの異なる作品を演じ分けるのはさぞや大変ではと察する。

「推しの王子様」は主人公の日高泉美が自分の理想通りに作り上げたゲームキャラクターにそっくりだが、無作法で無教養と中身は残念な航(渡辺圭祐)と出会って、彼を理想の男性に育てる、早い話が「マイ・フェア・レディ」の逆パターン。「源氏物語」の時代から男が女性を自分の理想の形に育てる物語はあまた作られてきたが、その逆というのがミソ。

 共演者にはディーン・フジオカもいるが、サブキャラっぽくておかしいなあと思ったら、挿入歌を担当していた。

 どうやらこっちが本命で、ドラマ出演はおまけかもしれない。どうせなら比嘉とディーンさまのオトナの恋愛ドラマを見たかった気もするが。

 比嘉はデビュー作の朝ドラ「どんど晴れ」(NHK)をはじめ「コード・ブルー」「マルモのおきて」(ともにフジ系)など、これまでに演じてきた役柄が真面目でしっかり者という設定が多く、女社長役も似合っている。

 それゆえ酔っぱらって朝起きたら隣に見知らぬ男が寝ているというシーンには若干の違和感があった。深キョンならそういうこともあるだろうなと思えるのだが……。

南野陽子と川口春奈は「次に」つながった

川口春奈(左)と南野陽子(C)日刊ゲンダイ
川口春奈(左)と南野陽子(C)日刊ゲンダイ

 ところで、代役といえば記憶に新しいのは昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」で、麻薬取締法違反で逮捕された沢尻エリカに代わり、帰蝶役を演じた川口春奈だ。初めての大河出演に初挑戦の時代劇で「大丈夫か」と不安視する声もあったが、蓋をあけてみたら見事に帰蝶を演じ、称賛された。

 その後、「着飾る恋には理由があって」に主演し、来年前期の朝ドラ「ちむどんどん」の出演も決まり、上り調子だ。

 大河ドラマでは「西郷どん」で不倫騒動の斉藤由貴に代わって幾島役を演じた南野陽子もその後、「半沢直樹」にも起用され、引っ張りだこ。

 前クール「リコカツ」でも腎臓機能障害のため入院した佐野史郎に代わり、第4話から平田満が出演したが、さすがに途中降板で違和感は否めなかったが……。

 朝ドラのヒロイン出身ながらなんとなく地味なイメージだった比嘉。今回の代役を機に、大きく飛躍するかも、と注目している。



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