比嘉愛未「2行のセリフ」が言えなかった駆け出し時代と土下座の過去
「適応障害」治療のため芸能活動休止中の深田恭子(38)の代役として、7月期ドラマ「推しの王子様」(フジテレビ系・毎週木曜22時)に急きょ抜擢された比嘉愛未(34)。 比嘉は恋愛ゲームを手がけるベンチャー企業の社長役。比嘉にとっては同局のドラマ初主演になる「恋愛コメディー」だ。 代役が発表された先月29日、比嘉は公式HPで「このたび大きなお役目を頂戴致しましたが、今まで頂いてきた役、どれも全て全身全霊で演じてきました。それは今回も変わらず、気持ちは同じです」とコメントを発表した。 沖縄県出身の比嘉は03年、モデルとしてデビュー。07年には応募総数2156人のオーディションを勝ち抜き、NHK朝ドラ「どんど晴れ」のヒロインに。その後も「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」「マルモのおきて」など多数のドラマに出演している。「タレントパワーランキング」(アーキテクト)で芸能人の人気分析なども手がける美少女・女優評論家の高倉文紀氏はこう話す。 「比嘉さんの業界内での評判は非常にいいです。演技力は抜群で、主演も助演もどんな役柄でもできるタイプ。さらに品があって、好感度も高い。今回の抜擢で改めて評価は高まると思います」 ■「人生最悪の経験」 しかし、こうした高い演技力は決して天性のものではなかったようだ。10年ほど前、比嘉は雑誌で、たった2行のセリフさえまともに言えなかったデビュー当初の苦い経験について語っている。 「私は"挫折"から入ったんですよ! 元々、地元でモデルをしていたんですが、たまたま映画に出る機会をいただいたんです。自分では『簡単にできるだろう』って思ってたんですけど、実際にやったら、まったくセリフが言えなくて……。(中略)17か18(の頃)ですね。2行くらいしかない短いセリフなのに、まったく出てこないんですよ。真っ白になっちゃったんです。それで、何回もNGを出しちゃって、みんなに迷惑をかけてしまって……。人生最悪の経験でした」(「CIRCUS」2012年2月号) 比嘉はこう続ける。 「このまま沖縄にいたらダメになる。自分にリベンジしないと! って思って、親に土下座して頼んだんですよ。女優になるために(東京に)出させてくださいって。生まれて初めて、本気で土下座しました」 さらに演技に関しては、「お芝居って本当に難しいなって思います。いつも反省ばかりですね。私、けっこうストイックというか、ドラマの仕事が入ると、その役に入り込んじゃうんですよ。自分でいる時間が少ないというか、息抜きができなくなっちゃうんです」と吐露していた。 まさに憑依型俳優というべきか……いずれにせよ人並みならぬ努力を重ね、見事に"リベンジ"を果たし人気俳優となった比嘉。今回の代役について、自身のインスタグラムでは「いろいろ考えだすとキリがないので、もうやるっきゃない! の覚悟です」と意気込みを語っている。 さらに比嘉は、次クールにもうひとつ、テレビ東京系のドラマ「にぶんのいち夫婦」(6月2日スタート/毎週水曜深夜0時40分)でも主演を務める。こちらは、打って変わって夫のドロドロ不倫やセックスレスに悩む人妻を熱演する。芸能界では"代役は飛躍のチャンス"といわれるが、比嘉にとってはアツい夏になりそうだ。
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