2021年7月19日月曜日

20210718【クリップ!】比嘉愛未「推しの王子様」今こそときめきと笑いを - 産経ニュース

【クリップ!】比嘉愛未「推しの王子様」今こそときめきと笑いを - 産経ニュース

比嘉愛未「推しの王子様」今こそときめきと笑いを

撮影・納冨康
撮影・納冨康

女性が「理想の男性」を育てるため奮闘する恋愛ドラマだ。上流階級の男性がオードリー・ヘプバーン演じる町娘を理想の女性に育てる米映画「マイ・フェア・レディ」から半世紀超。男女を入れ替えた本作は実に令和の世を感じさせる。

「ダメな男性をすてきに磨いていく。夢があるし、今の時代に当てはまる作品だと思います。今は(コロナ禍の)大変な時代だからこそ、『ときめき』と『笑い』が大事。両方を備えた、これまでに見たことがないような恋愛ドラマです」

演じるのは、女性向け恋愛ゲームを制作する30代半ばの女性社長、泉美役。泉美はある日、自身が手掛けるゲームの主人公・ケント様にそっくりな、一回り年下の航(渡邊圭祐)と出会う。ところが、航がいいのは見た目だけで、態度も言葉遣いも悪い。何より気になるのが、夢を諦めていることだ。航の中に、かつての自分の姿を見て取った泉美。この〝残念な王子様〟を育てる決意を固める。

タイトルにもある「推し」とは、「純粋にときめく存在」のこと。漫画のキャラクターや戦国武将など、世間には多様な「推し」がいる中で、自身は「まだ『推し』を見つけられていない」と明かす。だからこそ、今作は心に染みる言葉が多いという。「泉美はシンプルだけど染みる言葉を何度も言う。セリフを言いながら『すごくいいな』と思いました」

逆に、「育ててもらった」作品は、やはり初主演作のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「どんど晴れ」だという。

「ド新人の私にとって、まさに修業でした。朝ドラで学んだのは、ものづくりの大切さと責任感、そして周囲の方々への感謝の気持ち。貴重な経験でした」

医療ドラマ「コード・ブルー」では看護師役で出演。同作に憧れ看護師になった女性のファンレターを今も読み返す。

「その方は夢をかなえた後、一度は看護師の道を諦めたそうです。でも、『コード・ブルー』のシーズンが変わったとき、『最初の気持ちを思い出しました。もう一度やり直したい』という手紙を頂きまして…。役者はそれくらい、人の人生に影響を与えられる仕事。(取材日の)2日前も手紙を読み返して泣いちゃいました。言葉が染みるんですよ…」

現場をふんわり包む雰囲気がありながら、所作の端々から凛(りん)としたプロ意識の高さを感じる。不思議で魅力的なオーラを身にまとった役者だ。

「推しの王子様」はフジテレビ、木曜午後10時。

ひが・まなみ 昭和61年生まれ、沖縄県出身。平成19年、NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」でドラマ初主演。主な出演作に「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」「マルモのおきて」(フジ)、「天地人」(NHK)、「恋愛時代」(日テレ)など。また、映画「カノン」で主演、「大綱引の恋」などにも出演。マイブームはサボテンなどの多肉植物を育てること。



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