2022年4月11日月曜日

比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」 | 女子SPA! | ページ 3

比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」 | 女子SPA! | ページ 3


比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」

 人気俳優の比嘉愛未さん(35)が、映画『吟ずる者たち』(2022年3月25日より公開中)に出演しました。夢破れ、故郷広島へ戻ったことで家業である酒づくりに再び触れ、生きる目標を見出す主人公・永峰明日香を、等身大の表現力で好演しています。
比嘉愛未さん

比嘉愛未さん

 比嘉さんは、2007年NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインに選ばれ、大ヒット作『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』など代表作も数多く、今年は写真集も話題になるなど、活躍の場を広げています。  35歳になってますます新たな挑戦をしていく比嘉さんに、今の仕事への想いをはじめ、あこがれの人などを聞いてみました。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
吟ずる者たち

©2021ヴァンブック(以下、同じ)

――主人公は東京での仕事を辞め広島へ帰り、家業である酒蔵を継ぐわけですが、その選択について思うことはありましたか? 比嘉愛未(以下、比嘉):とてもかっこいいと思いました。同じ女性として尊敬しますね。どの仕事でも、たとえ時間がかかっても、覚悟を持った女性は絶対に"大丈夫"だと思います。覚悟は自分でしか決められないし、人に決めてもらうことでもないので、そこから自分のペースで切り開いていくことが大事だと感じます。 ――彼女の選択・決断・行動には、観ていて学びがありますよね。 比嘉:わたしとも世代が近いので、思うことはありました。人生このままでいいのかな? と思うことが、わたし自身にもなくはないんです。今はありがたいことに自分が好きなお仕事で夢を追いかけて来て、今もなお、お仕事をいただけていることは感謝しているのですが、「このままこの先どうなっていくのか」「自分はどう進化していけばいいのか」と。他の人を見たりして、ふと、わたしってこのままでいいのかなと思ってしまいます。明日香もきっと同じで、挫折して、地元に帰って一回ゼロに戻ろうとするんですよね。そういうところはとても共感します。  ネガティブなことではないと思うんです。自分は何が好きで、何が好きじゃないかは、その都度自分で確認していかないと、ただただ流されていって見失ってしまいがちです。明日香もそういう意味で言うと、極端ではあるけれど、地元に戻ったことで、酒づくりという自分がやりたかったことの原点に戻れたんだと思います。それはわたしも共感できたので、明日香の成長していく姿、進んでいく姿に自分の思いも重ねながら演じていました。吟ずる者たち――人生を懸命に生きようとする人に響くような物語でしたね。 比嘉:今の時代に当てはまる物語だなと思いました。明治時代にあった実在する人物の物語だけではなく、現代の明日香を主人公に、もうちょっと深いところでの精神論も要素としてあるんですよね。わたし自身もようやくですけれど、少しずつ自分が強くなれている気がするんです。周りがどうかではなく、情熱を注げるものであったら、それにとことん向き合ったほうがいいなと。良いも悪いも受け入れて、そうやって開拓していく。人生は、その繰り返しじゃないかなと改めて思いました。 ――ところで、3月には3年ぶりの舞台もあり、お仕事は順調だと思いますが、デビュー15年を経た今、改めて想うことはありますか? 比嘉:それこそ最近のことなのですが、コロナ禍もあいまって、自分自身にしっかり向き合う時間が取れたんです。忙しいことはありがたいことですが、常にお仕事が来て、インプットとアウトプットを繰り返していると、自分に向き合う時間がないんですよね。人間・比嘉愛未って、どういう感じだったかな? となる。なので「今の自分は何を求めているのか」とか、そういうことを考えられるようになりました。ちょっとした"余白"ができたと思います。
https://joshi-spa.jp/1153717/2

比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」

比嘉愛未さん――また、写真集『本心』も好評でした。 比嘉:写真集も、ご縁やタイミングもあり、トライしてみたものではあります。失敗なのか成功なのかは、やってみないとわからないって思えるくらい、いろいろなことを怖がらなくなったんですよね。  女優のお仕事があるんだから露出をしなくてもいいじゃなかと思われるかもしれないけれど、写真集を35歳で出したことが今の自分の等身大の表現なんです。役柄では制限があるので、ファッションや水着など、いろいろな自分を楽しみたいと、ようやくそう思えるようにもなってきて。そこへ写真集のお話をいただいたんです。それは今までの自分を否定するとか、戻りたいということではなく、自分に限界を設けたくないということでもあったんです。 ――確かに新たな一面の表現でもあったと思います。 比嘉:比嘉愛未のパブリックイメージもあったと思うんですよね。看護師、刑事とか、固い役柄のイメージです。わたし自身もわかっていましたし、そういう巡り合わせが多かったのですが、あえて今、違う路線にチャレンジしていくことで、面白いお仕事もいただけるようになりました。これはうれしいことなんです。なので、かためたくない、限界を設けたくない、柔軟でいたいなと。すべてはそこにつながる話なんですけどね。吟ずる者たち――その結果、今はいかがですか? 比嘉:今、楽しいです(笑)。自分でも驚くくらいエネルギーが湧き上がっている時期なのでしょうね。チャレンジしたい、挑みたいということは毎年言ってはいますが、さらに想いは強くなっています。でもそれをぶつけすぎず、自分の中で楽しめるくらいのゆとりを持ちながらやっていこうと思っています。それが余白なんです。  自分の中でつくウソは、もう嫌なんです。なので、なるべくカタチにしたいなと常日頃思っています。ありがたいことに、それがわりとすぐできる仕事なので。だからこそ日々努力をして、きちんと謙虚にやっていきたいなと思っています。
吟ずる者たち――比嘉さんの生き方も十分目標にしたいものではありますが、ご自身が目標とするような、あこがれの人などはいますか? 比嘉:最近、天海祐希さんとドラマをご一緒して、今回がはじめましてだったのですが、初めて女性に惚れ惚れしたんです(笑)。美しいのももちろんなのですが、真っ直ぐに生きていらっしゃるんですよ。もう外見だけではないんです。オーラもそうですし、仕事に対する姿勢や、言動、すべてが正義感にあふれていて、間違っていなくて、自分の人生に責任を持っている、その感じに惚れ惚れしてしまいました。  天海さんを目標と言うとおこがましいのですが、そういう方に出会えることは自分の財産だなと思います。素敵と思う人の、そういう姿を真似するというか、見習って自分も生きていたら、いつか自分も誰かにいい影響を与えられるかもしれない。そうなれば、これほどうれしいことはないですし、そう思っていればいつか自分もそういうふうに導かれるのかなと思ったりもしています。 ――写真集発売時のコメントの言葉を借りれば、「脱皮」した比嘉愛未さんに期待ですね。 比嘉:そう言われると恥ずかしくなりますけど(笑)、これまでを脱ぎ捨てたいのではなく、生きている限り進化し続けたいという気持ちです。それまでの自分の経験も出会いも深く感謝しつつ、次へ次へと、どんどん進んで行きたいです。立ち止まりたくないので、チャレンジし続けたいです。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/トキタタカシ>

トキタタカシ

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。
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比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」

吟ずる者たち――比嘉さんの生き方も十分目標にしたいものではありますが、ご自身が目標とするような、あこがれの人などはいますか? 比嘉:最近、天海祐希さんとドラマをご一緒して、今回がはじめましてだったのですが、初めて女性に惚れ惚れしたんです(笑)。美しいのももちろんなのですが、真っ直ぐに生きていらっしゃるんですよ。もう外見だけではないんです。オーラもそうですし、仕事に対する姿勢や、言動、すべてが正義感にあふれていて、間違っていなくて、自分の人生に責任を持っている、その感じに惚れ惚れしてしまいました。  天海さんを目標と言うとおこがましいのですが、そういう方に出会えることは自分の財産だなと思います。素敵と思う人の、そういう姿を真似するというか、見習って自分も生きていたら、いつか自分も誰かにいい影響を与えられるかもしれない。そうなれば、これほどうれしいことはないですし、そう思っていればいつか自分もそういうふうに導かれるのかなと思ったりもしています。 ――写真集発売時のコメントの言葉を借りれば、「脱皮」した比嘉愛未さんに期待ですね。 比嘉:そう言われると恥ずかしくなりますけど(笑)、これまでを脱ぎ捨てたいのではなく、生きている限り進化し続けたいという気持ちです。それまでの自分の経験も出会いも深く感謝しつつ、次へ次へと、どんどん進んで行きたいです。立ち止まりたくないので、チャレンジし続けたいです。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/トキタタカシ>

トキタタカシ

映画とディズニーを主に追うライター。「映画生活(現ぴあ映画生活)」初代編集長を経てフリーに。故・水野晴郎氏の反戦娯楽作『シベリア超特急』シリーズに造詣が深い。主な出演作に『シベリア超特急5』(05)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。現地取材の際、インスタグラムにて写真レポートを行うことも。

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