2021年2月26日金曜日

沙羅絹子役・比嘉愛未さん インタビュー | 死との約束 - フジテレビ

沙羅絹子役・比嘉愛未さん インタビュー | 死との約束 - フジテレビ

死との約束 - フジテレビ

死との約束

沙羅絹子役 比嘉愛未さん

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今回のドラマへの出演のお話がきたときの率直な感想は?

『オリエント急行殺人事件』も『黒井戸殺し』も見ていましたので一ファンとして、出演させていただけるのはうれしかったですし、何よりも三谷さんの作品で、萬斎さんと共演できるのはなかなかないチャンスだと思いました。私が今までやってきた作品とはまた違う作品との出会いだと思って、"これは絶対やりたい!"と、すぐにお返事させていただきました。三谷さんの舞台も好きで見させていただいていましたので、純粋にうれしかったですね。

台本を読まれての感想。

固くシリアスになりがちなサスペンスものも三谷さんが書かれるとどこかユーモアがあって、本当に"言葉の魔術師" だと思いました。一人一人のキャラクターがしっかりと浮き立っていて、本当にいとおしいキャラになっていて、でもそれぞれがけんかをせずにうまくまとまっているという印象でした。誰が犯人なのか、最後の最後までわからない、さすがの展開になっていて、一視聴者としても早く見たいです。収録ではあるのですが、謎解きのシーンでは、ライブで舞台をやっている感覚で集中してその場に臨めました。ドラマでは貴重な体験だと思います。

今回の役を演じられての感想。

沙羅は、本堂家の人々に対しても関心を持ち、勝呂の事件捜査にも自分から積極的に協力する人なので、人なつっこさもあり、でも本当はどういう人なのかつかめない。いい人そうに見えて実は・・・というようにいろいろな表情をだせたらと思いました。昭和30年という時代において、自立した女性の医者は珍しいと思うので、衣装も他の人とはちょっと違って、トラディショナルというかメンズっぽいパンツを着てみたり、そういうファッションセンスでも一歩先をいっていて。でも何よりも沙羅の持つ"正義感"を一番大事に演じました。萬斎さんと二人のシーンも多かったのですが、私自身がすごく楽しんでお芝居できました。本当に紳士な方なのですが、チャーミングで、ついつい目で追ってしまいました。でもその中に鋭さとか、観察力、最後には決める爽快感。それがこの作品のシリーズの大事な見どころでもあるので、主人公がそういう愛されるキャラクターだというのは大事なことだと思いました。肩書がたくさんあってもどこか親しみやすさもある・・・やっぱり三谷さんは素晴らしい本を書かれるな、これからもずっと続けてほしいシリーズだなって思います。

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撮影現場はいかがでしたか?

(城宝)監督とは『マルモのおきて』(2011年)以来ですが、無理なくキャッチボールができるので、自然と現場がはじまって、自由に演じさせていただきました。今回キャストの皆さんのキャラクターも豊かなので、自分がそこにどうなじめているのか、放送を見るまでは安心できないですね。熊野古道は一度行ってみたかった場所だったので、ロケの日は夜明けと共に早朝にマネージャーさんと一緒に、撮影の前に大斎原の鳥居を通って本宮大社まで歩きました。その空気感を実際に味わうことができたのは役作りにも生かすことができたと思います。作品の祈願もすることができましたので大丈夫だと思います(笑)。

最後に視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

三谷さん、萬斎さんのこのシリーズ3回目のこの作品で、今までのファンの方ももちろんですが、はじめて見る方も絶対楽しめると思うので"誰が犯人なのか?"一緒に体感しながら自分もドラマの世界の中の一員のような気持ちで是非楽しんで見ていただけたらと思います。

インタビュー

本堂主水役 市原隼人さん

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今回の出演のお話がきたときの率直な感想は?

三谷さんの作品に出演させていただくのは初めてだったので、率直にうれしかったです。直接お会いしたことはなかったのですが、舞台や映画やドラマで演じる上で、いつも(存在を)感じている方だったので、わくわくしました。イギリスのミステリーの女王と言われるアガサ・クリスティーの作品の世界観に入れるということもうれしかったです。

台本を読まれての感想。

今回の三谷さんの脚本は、普段、人に見られたくない感情や繊細な影の部分を書かれているのですが、セリフが自然と体になじみ、気がつくと作品全体のテンポに乗せられ、読んでいくうちにどんどんスピードが上がっていく脚本から、すぐにその世界観に入り込むことができ感激しております。

今回の役柄を演じるにあたって。

そもそも日本人がアガサ・クリスティーの作品をやるというのはどうなのかな?と初めは思ったんですけれども、日本に武士がいたように、イギリスにも騎士がいて。おのずと主君に仕える精神、家族に対する思いは似ているところがあると思うんです。そう置き換え、その主君が母親であり、血のつながりを大切にしながらも"母親に見せていかなくてはいけない姿"というものを自分の中で使い分けることに注意しました。また、主水は母親の支配下にいる、外の世界を知らない人間で、どこかぎこちない部分があると思いますので、常に自然体ではない影のある男という人格を魅(み)せたいと思いました。母親が囲む陣地の中から出るべきか・・・己との葛藤やさまざまな環境での心の逡巡(しゅんじゅん)、繊細な感情からくる動きも意識しました。

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実際に演じられての感想。

主水は、本当は殻を破って新たな自分の人生を切り開きたいけれども、その勇気が持てない。今、なかなか自分を出し切れない現代の人とも似ている気がしましたし、自分の心も投影しながら演じました。

撮影現場はいかがでしたか?

僕はもう夢の中にいるみたいに楽しくて(笑)。萬斎さんとは『陰陽師Ⅱ』(2003年)で、鈴木京香さんとはデビューして間もない頃にご一緒させていただき。また、改めてこうして時を経てご一緒させていただくと、照れくさいような、はがゆいような・・・実際、すごくうれしかったです。"役者の醍醐味とは、また違う役でこうしてお会いすることなんだな"と感じさせていただきました。そして『蒲田行進曲』(1982年)は、僕が一番好きな映画といっても過言ではない映画なので、その松坂さんの息子役を演じることができたことも、すごくうれしく舞いあがる思いでした。萬斎さんが創りあげる勝呂は、これはもう萬斎さんにしかできない、唯一無二の、お芝居というか"表現"で、同じ時間を過ごさせていただき、とても勉強になりました。実際の撮影は、緊張感のあるシーンが続いたのですが、その半面、カットがかかるとみんなで"こう演出しようか?"とか"こういう人間性や関係性にしていこうか?"など包み隠さず、壁を作らずに一緒に制作していける現場で、すごく居心地がよかったです。熊野古道でのロケもとても気持ちがよくて。我々が住む日本にまだこんなに素晴らしい所が残っているんだなと。ご覧いただく視聴者の皆様にもいろいろな日本のわびさび、古い伝統を残していく場所があるということを感じていただきたいです。

視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

年齢や性別を選ばず、純粋に楽しめるエンターテインメントです。是非皆様にもいろいろ推理や意見を交わしながら見ていただくことで、人と人との絆が、また深まることを願っております。

インタビュー

本堂凪子役 シルビア・グラブさん

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今回の出演のお話が来た時の率直な感想は?

びっくりしました。三谷さんからまず連絡がきて、"来月何やってる?"って(笑)。まさか、呼んでいただけるとは思っていなかったのですが、スケジュールの調整もついて出演できてよかったです。

台本を読まれての感想。

三谷さんはコメディー色が強いものをよく書かれているのですが、はじめに台本を読んだ時は、実はコメディー色はあまり感じられなかったんです。ちょっと珍しいなと思ったんですけれど、演じてみるとやっぱり面白い。個々のキャラクターもきちんと立っていて、すべてわかった上で書かれている台本だと思いました。

今回の役を演じるにあたって。

今回のキャラクターがわりとおさえめな印象なので、舞台でのお芝居のような大きい表情や動きをしないように、かなり努力しました(笑)。普段の動きの大きい明るいシルビアでやってはダメなんだろうなと思って。多分今まであまり見たことのないキャラクターにしたいんだろうなということをメッセージとして受け取りました。

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実際に演じられての感想。

すごく楽しんで演じさせていただきましたが、どう映っているのか?放送がすごく楽しみです。ドラマはシーンの順番に撮らないこともあるので、特に"凪子"というキャラクターについてはどう仕上がっているのだろうか、まったく想像がつかないです。萬斎さんとははじめての共演でしたが、お声に特徴があるので、その声の響きを間近で聞けたことはすごく勉強になりました。そしてあのすごいセリフ量のシーンに、その場にいられることもすごく幸せでした。本堂家は、山本さんがムードメーカーになっていたので、和気あいあいと現場の空気が明るくなっていました。松坂さんもおだやかで。あまり映像の現場を経験していないので、はじめは少し不安を感じましたが、最初からみなさんが話しかけてくださったので、ちょっとホッとしました。舞台の稽古くらい濃厚な時間を過ごすことができました。

視聴者の皆様へメッセージをお願いします。

脚本も素晴らしいし、演者も素晴らしいし、監督の演出も素晴らしいので、演じていてすごく楽しかったですし、それは絶対伝わると思います。また、ロケ場所の美しさやセットの世界観もいざなってくれたので演じる側としてはすごく助かりました。サスペンスの中にもコメディーの要素があって、それをわかっているスタッフ・キャストのみなさんが作り上げている作品、絶対に面白いと思います。是非御覧くださいね!



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