2019/1/15
読売新聞夕刊 「プラトーノフ」演出 森新太郎
魅力的な独白 随所に
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女優陣も個性豊か。高岡早紀は夫を亡くしたアンナを妖艶に、比嘉愛未は元恋人ソフィヤを天真爛
漫に、中別府葵は大学生マリヤを朗らかに演じる。妻サーシャ役の前田亜季については、「意外にも
コメディエンヌ。本人はいたって真面目にやっているんですが、プラトーノフとのダメ夫婦ぶりがよ
く出ていて面白い」。
役者の魅力を際立たせるため、随所にちりばめられたモノローグに演出のポイントを置く。ぼそっ
とつぶやくのではなく、観客に抑揚たっぷりに語りかける。「思い切って『ヒロシです』みたいにや
れ、と。『ソフィヤです。今こんな感じです』みたいに。モノローグは、その役が自分の状況を冷静
に見ようとする芝居だからはまるはず」
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ヒントになったのは、昨年の文化庁の海外研修で訪れたインドネシアで見た演劇だ。
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