【ぴいぷる】鉄の女?実は甘え女子…比嘉愛未「弱さを見せられる人と夫婦になりたい」 (1/3ページ)
凛とした美しさをもつ人気女優だ。
「マルモのおきて」(フジテレビ系)や「DOCTORS 最強の名医」(テレビ朝日系)、「最上の命医」(テレビ東京系)など連続ドラマの放送後、続編やシリーズ化になった人気ドラマに出演することも多い。
もしや、“持っている女優”ではないか?
「ツイているなって思いますね。いい作品や人に恵まれ、思い出したくもない現場って1つもないんです」
「コード・ブルー」(フジテレビ系)シリーズもその中の1つだ。2008年に連続ドラマが放送され、スペシャルドラマ、2ndシーズン、3rdシーズンを経て、27日から「劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-」(西浦正記監督)が公開される。
「10年間の集大成となる作品になっています。映像と音響に迫力があり、医療現場に居合わせたような気分になれると思うので、ぜひ、劇場でごらんいただきたいです」
成田空港と東京湾・海ほたるを舞台にした未曽有の連続大事故が発生。藍沢耕作(山下智久)をはじめとする、救命救急センターのメンバー(新垣結衣、戸田恵梨香、比嘉、浅利陽介)が立ち向かう。ベテランのフライトナース、冴島はるかを演じるにあたり、1stシーズンのときから、リアルな動きに見えるように特訓したという。
「目線に気を付けて演じました。医者から『メス』と言われてからメスを取って渡すのでは新人っぽいので、指示が出たときにはもう渡せるように、常に次のことを予測して動くことが大切なんです」
鉄の女・冴島のようにクールなタイプだと思いきや、実際の彼女は明るくて周りに気を使うタイプだ。
「普段はボケボケで抜けています。あと、人を笑わせたいという気持ちが強くて、無言でいるのは苦手なんです」とサービス精神が旺盛だからこそ、人間関係に恵まれるところもあるのだろう。
女優デビューは、05年公開の映画「ニライカナイからの手紙」(熊澤尚人監督)。
「初めて人前でお芝居をして、たった2行のせりふが言えなかったんです。上がってしまって。すごく悔しくて。このままではその悔しさが残ってしまうと思い、東京に出て勝負をしたくなりました」
親に土下座をして、頼み込んだという。
「言葉ではかなわないので、思いを込めて態度で示さなくっちゃ! って思ったんです」
1年間の約束で上京。ちょうどその1年がたったとき、NHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインに抜擢されたのだから、やはり持っている。このとき女優として大事なことを学んだ。
「あのときの悔しさを乗り越えるために上京したのに、相変わらず上手にできなくて、ふがいない思いをしていたのですが、みんなが支えてくれたから乗り越えられたんです。1人ではできないことがみんなのおかげでできたとき、仕事の楽しさを感じました。これはやめられない、と」
今年、32歳になり、心境の変化が出てきた。
「20代の頃はがむしゃらに駆け抜けてきたので、これからは自分を客観視して、ゆっくり誠実に1つ1つの作品に向き合っていこうと。今までは自分にいっぱいいっぱいなところもあったのですが、視野を広げるようにしたら、感謝の気持ちが生まれて、毎日がもっと楽しくなりました」
プライベートにも変化が生まれた。
「今までは仕事第一で自らお休みをもらうことはなかったんです。でも30代になって、お休みをもらって1人でニューヨークに行ったりしていたら、20代のときよりも自由になれました」
結婚願望を聞くと「あります!」と即答だ。
「女優は続けたいので、それを尊重してくれるパートナーをまずは見つけるところから…ではあるのですが。私の両親は仲が良く、お互いにないものを補い合っている感じなので、私もそんな夫婦関係を築きたいです。弱さを見せられる人がいい。甘えたいです」
“持っている彼女”なら、きっといい人に巡り合えるだろう。(ペン・加藤弓子 カメラ・宮崎瑞穂)
■比嘉愛未(ひが・まなみ) 女優。1986年6月14日生まれ、32歳。沖縄県出身。2009年、「天地人」に菊姫役でNHK大河ドラマに初出演。13年に「飛べ!ダコタ」(油谷誠至監督)で映画初主演、15年には「恋愛時代」(日本テレビ系)で民放連続ドラマ初主演を務めた。今年は、日曜ワイド「越後純情刑事・早乙女真子」(テレビ朝日系)に主演。現在はドラマ「バカボンのパパよりバカなパパ」(NHK総合)で、赤塚不二夫の2番目の妻、赤塚眞知子役で出演中。
0 件のコメント:
コメントを投稿