NHK連続テレビ小説『どんど晴れ』のヒロイン抜擢以降、数々の作品に出演し、女優として輝き続けている比嘉愛未さん。
きれいなお姉さんとして憧れているNosh読者も多いのではないでしょうか♡
10月1日から公開される映画『カノン』では主演を務め、ミムラさん&佐々木希さんと美人3姉妹として共演しています。
過去のトラウマから脱却し、明日へと踏み出す主人公・岸本藍を演じた比嘉さんに、直撃してまいりました!
Q:『カノン』は、死んだはずの母親(※鈴木保奈美さん演じる)が生きていることを聞かされ、もがきながらも前に進もうとする3姉妹のお話です。
比嘉愛未(以下、比嘉):お母さんが生きていたという事実を知り、その足跡をたどっていきます。お母さんのことを知りたい気持ちもありながら、その過程で3人が自分の傷やトラウマに自然と向き合っていくんです。
演じているのは、すごく辛いシーンばかりでした。テーマとして家族崩壊やモラハラ、アルコール性認知症などがあり、影響力のある内容なので、中途半端な気持ちで演じてはいけないと気を引き締めて臨みました。
Q:その一家を紡ぐのが、タイトルにもなっている『カノン』という曲ですよね?
比嘉:要所、要所に曲は流れますが、クライマックス、3姉妹がピアノで『カノン』を連弾するんです。曲の力もあって、主人公のモヤモヤした気持ちが浄化される感覚になっていきました。
実は、撮影の日は晴れていなくて雨が降っていたんですけど、いいシーンだからこそ、いい状況で撮りたいと願いながら弾いていて。最後、奇跡的に晴れたんです。すごくきれいな夕陽が見られて……思い出して、鳥肌が立ってしまいました(笑)。
Q:天気が味方をするのも頷けるほど、見応えのある感動的なシーンでした。
比嘉:撮影って、そういう奇跡みたいなことがあるから、ハマってしまうんです。だから、寝られないとか、すごい環境だとか、ボロボロになっても、台詞覚えが大変でも、またそういう体験をしたいと思って続けていっちゃうんですよね。
Q:ピアノのシーンは実際に弾いているんですよね?
比嘉:3姉妹みんな弾いています!私は人生初ピアノでした。本当にど素人から入っていったので、まず鍵盤に番号を振って、指の動きを覚えました。
監督には、「ピアノを弾けるようになってとは言わない。『カノン』の1曲だけ、弾けるようになって」と言われて(笑)。普段は厳しいことを言わない監督なんですが、連弾シーンだけはごまかしたくないという確固たる意志があったので、頑張って1カ月ちょっと練習していました。
Q:藍の恋人・聡(※桐山漣演じる)は、とにかく優しくて支えてくれる男性でしたが、そんな男性はいかがです?
比嘉:すごく素敵だと思います!
聡があれだけ支えようとしてくれてるのに、藍は1回逃げるじゃないですか。私も甘えられない女子なので、藍の気持ちがわかるんです。
だけど、それでもやっぱり支えてくれる、包んでくれる人って素敵ですね。思いやりというか、愛情ってそういうことなのかなって思います。私の両親を見ていても、何十年たっても寄り添って、喧嘩しながらも一緒にいるので、それが愛かなって。
Q:素敵なお話ですね。現場で桐山さんとお話はされましたか?
比嘉:デートシーンが多いですし、舞台となった金沢や富山の名所でロケをしたので、「普通に観光してるね」とか言いながらやっていました(笑)。漣くんが明るいキャラクターなので、本当に楽しませてくれました。
あと、私が30歳で漣くんが31歳ということもあり、「同世代として頑張っていこうね」ってお互いに誓いました。(取材・文・写真:赤山恭子)
前半のインタビューはここまで!
後半では、共演した鈴木保奈美さんへの想いのほか、Nosh読者に熱いメッセージもいただいてまいりましたよ♡
映画『カノン』は10月1日(土)より全国ロードショーです!
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