2022年4月6日水曜日

剣客商売「手裏剣お秀」ロケ地

剣客商売「手裏剣お秀」

剣客商売「手裏剣お秀」

年末時代劇スペシャル、2018.12.21フジ

秋山小兵衛/北大路欣也 おはる/貫地谷しほり 秋山大治郎/斎藤工 四谷の弥七/山田純大 生島次郎太夫/山田明郷 飯田粂太郎/内野謙太 おみね/栗田よう子 おつぎ/山下裕子 傘屋の徳次郎/竜川剛 杉原秀/比嘉愛未 益田忠六/金山一彦 野口兵馬/波岡一喜 加藤勝之助/松田悟志 川井右近/山崎裕太 稲葉屋の女将/岩橋道子 茶店の小女/岡田花梨 木下源太郎/尾関陸 弥吾兵衛/鶴田忍 杉原左内/堀内正美 松平下総守/市川右團次 小川宗哲/古谷一行 田沼意次/國村隼

脚本/金子成人 監督/山下智彦

■ ■ ■ ■ ■

 一人の女を嬲り殺す企みがなされていると、相談を受ける小兵衛。もちろん捨て置かず乗り出し助ける運びだが、当の彼女はめっぽう強い女剣士。
そして、彼女をめぐって、奇妙な縁がかさなってゆく。

随心院

ロケ地

  • 雨漏りの情景からはじまる小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に設営。汀に船着きがあしらわれていて、前庭に元気な鶏が闊歩。
  • 対岸へ船を出す小兵衛、西の湖
  • 田沼意次邸、随心院薬医門。大治郎がよそへ出ていると用人に聞くシーンは随心院大玄関。帰る小兵衛を追いかけてくる用人のくだりは随心院長屋門前。呼び戻された小兵衛、下総守と引き合わされるくだりは金戒光明寺へスイッチ、紫雲の庭と方丈縁先、座敷を使う(虎の襖絵も映っている。この田沼邸のシーンは後段にも出る)
  • 麻布を出て品川へ向かう、勝之助ら旗本の馬鹿息子たち、立ち寄る品川台町の茶店は山室土手下。土手をゆく、剣術の稽古帰りの百姓の若者を見てイラっとくる次第。
  • 杉山道場へ向かう勝之助ら、途中通る竹林は山室付近か大覚寺か。道場はセット、背景に合成されているのは美山民家群と思われる。
  • 小兵衛が浪人たちにカツアゲされかかる、浅草新富町の裏通り、仁和寺九所明神参道を北へ、襲撃は拝殿前。 ぼんぼり立ててあって、鎖鎌で破壊される演出。
  • 桑名藩・松平家下屋敷イメージ、妙心寺大庫裏門(閉まっている)。庭で小兵衛と話す下総守のくだりは随心院本堂前池泉。
  • 下総守の回想、八年前に杉原左内と野口甚太夫が対決した城下の野原、西の湖園地。その後の経緯を小兵衛に語る下総守、随心院書院座敷
  • 粂太郎が持ちかけた相談事のため品川へ赴く小兵衛、その前に弥七に会いにゆく際通る道は八幡堀堀端。
  • 品川台町へやってくる小兵衛、野良仕事をしている女に、杉山道場のところを聞くシーンは山室、竹林沿いの畦道。その女が当のお秀だったと後で知れる。
  • 粂太郎の友人と同じ長屋に住む、お秀襲撃を企む浪人を尾行する弥七たち、八幡堀堀端~真如堂脇参道(目黒行人坂設定、雲水が立ちこむ)
  • 稲葉屋へ勝之助らや浪人たちが入るのを見届けた弥七、この宿へ戻ってきた小兵衛を押しとどめ事情を報告する目黒不動境内は仁和寺中門まわり(内側の石畳に燈籠を置いてある。小兵衛は門をくぐって南へ)
  • 六ツの鐘が鳴る目黒不動、夕景の鐘楼は金戒光明寺鐘楼、市街は消して合成してある。襲撃される杉山道場は既出の通り。
  • お秀の回想、果し合いののち秀を連れて脱藩した左内だが、兵馬たちに追いつかれ対決した鈴鹿峠、谷山林道か。その後父子がゆく雪降る山道は不明。
  • おはるに持たされた冬瓜を持って隠宅から帰る大治郎、お秀と行き会う道は大覚寺北辺水路(水路を船がゆく)
  • 訪ねてきたお秀を送ってゆく小兵衛夫婦、西の湖(汀に板置いて船着き演出。太鼓橋の橋脚消してあり、遠景に町なみ合成)。その後二人船でゆく掘割は八幡堀

八幡堀

参考文献 剣客商売「白い鬼」所収『手裏剣お秀』 新潮文庫


0 件のコメント:

コメントを投稿