比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」
人気俳優の比嘉愛未さん(35)が、映画『吟ずる者たち』(2022年3月25日より公開中)に出演しました。夢破れ、故郷広島へ戻ったことで家業である酒づくりに再び触れ、生きる目標を見出す主人公・永峰明日香を、等身大の表現力で好演しています。
比嘉愛未さん

©2021ヴァンブック(以下、同じ)
――人生を懸命に生きようとする人に響くような物語でしたね。 比嘉:今の時代に当てはまる物語だなと思いました。明治時代にあった実在する人物の物語だけではなく、現代の明日香を主人公に、もうちょっと深いところでの精神論も要素としてあるんですよね。わたし自身もようやくですけれど、少しずつ自分が強くなれている気がするんです。周りがどうかではなく、情熱を注げるものであったら、それにとことん向き合ったほうがいいなと。良いも悪いも受け入れて、そうやって開拓していく。人生は、その繰り返しじゃないかなと改めて思いました。 ――ところで、3月には3年ぶりの舞台もあり、お仕事は順調だと思いますが、デビュー15年を経た今、改めて想うことはありますか? 比嘉:それこそ最近のことなのですが、コロナ禍もあいまって、自分自身にしっかり向き合う時間が取れたんです。忙しいことはありがたいことですが、常にお仕事が来て、インプットとアウトプットを繰り返していると、自分に向き合う時間がないんですよね。人間・比嘉愛未って、どういう感じだったかな? となる。なので「今の自分は何を求めているのか」とか、そういうことを考えられるようになりました。ちょっとした"余白"ができたと思います。比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」
――また、写真集『本心』も好評でした。 比嘉:写真集も、ご縁やタイミングもあり、トライしてみたものではあります。失敗なのか成功なのかは、やってみないとわからないって思えるくらい、いろいろなことを怖がらなくなったんですよね。 女優のお仕事があるんだから露出をしなくてもいいじゃなかと思われるかもしれないけれど、写真集を35歳で出したことが今の自分の等身大の表現なんです。役柄では制限があるので、ファッションや水着など、いろいろな自分を楽しみたいと、ようやくそう思えるようにもなってきて。そこへ写真集のお話をいただいたんです。それは今までの自分を否定するとか、戻りたいということではなく、自分に限界を設けたくないということでもあったんです。 ――確かに新たな一面の表現でもあったと思います。 比嘉:比嘉愛未のパブリックイメージもあったと思うんですよね。看護師、刑事とか、固い役柄のイメージです。わたし自身もわかっていましたし、そういう巡り合わせが多かったのですが、あえて今、違う路線にチャレンジしていくことで、面白いお仕事もいただけるようになりました。これはうれしいことなんです。なので、かためたくない、限界を設けたくない、柔軟でいたいなと。すべてはそこにつながる話なんですけどね。
――その結果、今はいかがですか? 比嘉:今、楽しいです(笑)。自分でも驚くくらいエネルギーが湧き上がっている時期なのでしょうね。チャレンジしたい、挑みたいということは毎年言ってはいますが、さらに想いは強くなっています。でもそれをぶつけすぎず、自分の中で楽しめるくらいのゆとりを持ちながらやっていこうと思っています。それが余白なんです。 自分の中でつくウソは、もう嫌なんです。なので、なるべくカタチにしたいなと常日頃思っています。ありがたいことに、それがわりとすぐできる仕事なので。だからこそ日々努力をして、きちんと謙虚にやっていきたいなと思っています。
――比嘉さんの生き方も十分目標にしたいものではありますが、ご自身が目標とするような、あこがれの人などはいますか? 比嘉:最近、天海祐希さんとドラマをご一緒して、今回がはじめましてだったのですが、初めて女性に惚れ惚れしたんです(笑)。美しいのももちろんなのですが、真っ直ぐに生きていらっしゃるんですよ。もう外見だけではないんです。オーラもそうですし、仕事に対する姿勢や、言動、すべてが正義感にあふれていて、間違っていなくて、自分の人生に責任を持っている、その感じに惚れ惚れしてしまいました。 天海さんを目標と言うとおこがましいのですが、そういう方に出会えることは自分の財産だなと思います。素敵と思う人の、そういう姿を真似するというか、見習って自分も生きていたら、いつか自分も誰かにいい影響を与えられるかもしれない。そうなれば、これほどうれしいことはないですし、そう思っていればいつか自分もそういうふうに導かれるのかなと思ったりもしています。 ――写真集発売時のコメントの言葉を借りれば、「脱皮」した比嘉愛未さんに期待ですね。 比嘉:そう言われると恥ずかしくなりますけど(笑)、これまでを脱ぎ捨てたいのではなく、生きている限り進化し続けたいという気持ちです。それまでの自分の経験も出会いも深く感謝しつつ、次へ次へと、どんどん進んで行きたいです。立ち止まりたくないので、チャレンジし続けたいです。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/トキタタカシ>比嘉愛未、35歳の現在地。「自分の中でつくウソは、もう嫌」
――比嘉さんの生き方も十分目標にしたいものではありますが、ご自身が目標とするような、あこがれの人などはいますか? 比嘉:最近、天海祐希さんとドラマをご一緒して、今回がはじめましてだったのですが、初めて女性に惚れ惚れしたんです(笑)。美しいのももちろんなのですが、真っ直ぐに生きていらっしゃるんですよ。もう外見だけではないんです。オーラもそうですし、仕事に対する姿勢や、言動、すべてが正義感にあふれていて、間違っていなくて、自分の人生に責任を持っている、その感じに惚れ惚れしてしまいました。 天海さんを目標と言うとおこがましいのですが、そういう方に出会えることは自分の財産だなと思います。素敵と思う人の、そういう姿を真似するというか、見習って自分も生きていたら、いつか自分も誰かにいい影響を与えられるかもしれない。そうなれば、これほどうれしいことはないですし、そう思っていればいつか自分もそういうふうに導かれるのかなと思ったりもしています。 ――写真集発売時のコメントの言葉を借りれば、「脱皮」した比嘉愛未さんに期待ですね。 比嘉:そう言われると恥ずかしくなりますけど(笑)、これまでを脱ぎ捨てたいのではなく、生きている限り進化し続けたいという気持ちです。それまでの自分の経験も出会いも深く感謝しつつ、次へ次へと、どんどん進んで行きたいです。立ち止まりたくないので、チャレンジし続けたいです。 【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます <取材・文/トキタタカシ> 

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