舞台『怖い絵』の初日前会見と公開ゲネプロが3日、東京会場のよみうり大手町ホールにて行われ、作・演出の鈴木おさむと、出演の尾上松也、比嘉愛未、佐藤寛太、崎山つばさ、寺脇康文が登壇した。 【写真】絵画のよう…比嘉愛未の美しさを鈴木おさむ絶賛 名画に隠された恐怖の背景に迫り大きな反響を呼んだ中野京子によるベストセラーシリーズ「怖い絵」にインスパイアされ、鈴木おさむが作・演出を手掛けて舞台化。 「どういう作品になるのかよく聞かれる」と言う鈴木おさむは「"怖い絵"とミステリーをつなげていくということで、まず絵のリサーチから初めました。絵にまつわる物語は面白い話がたくさんあったのですが、物語につなげていくのが大変で、皆さんをお待たせしてしまった」と脚本の完成がギリギリになったことを詫びつつ「百戦錬磨の方々が一体となる姿が好き。今回集まった5人はスーパープロフェッショナル」とキャストたちへの信頼をあらわにした。 中でも、復讐執行人という裏の顔を持つ絵画コレクター絵田光を演じる尾上と、大手建設の社長・火山武を演じる役の寺脇のアドリブシーンは見どころの1つとのことで、鈴木が「さすが歌舞伎と地球ゴージャス」と2人をたたえると、寺脇に促された尾上が稽古のアドリブシーンでやったという物まね「原辰徳さんのホームラン」を披露。尾上は「寺脇さんが何でも受け止めてくれるので、ウケようがウケまいが、自分がやりたいことをやっています」とアドリブを楽しんでいる様子。 舞台では、額縁をイメージしたセットが配置され、ポール・ドラローシュ「レディ・ジェーン・グレイの処刑」や、近年、フェルメール本人ではない何者かによって塗りつぶされていたことが判明した「窓辺で手紙を読む女」など"怖い絵"の数々を投影。名画にまつわるエピソードを物語にからめつつ、社長夫人の自殺に隠された真相に迫っていく。 火山社長の愛人役の比嘉が「もともとフェルメールが好きで『真珠の耳飾りの少女』を見たときは圧倒されてしまった」と語ると、鈴木は「比嘉さんが止まっているだけで絵画のように見える」と絶賛。比嘉は照れつつ「じゃあずっと止まってようかな」と茶目っ気を見せ笑いをさそっていた。 舞台『怖い絵』東京公演は3月4日から21日までよみうり大手町ホールにて上演。
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