テレビ試写室:「緊急取調室」新春ドラマSP キントリ新メンバー比嘉愛未、野間口徹はくせ者? 高畑淳子の"圧"、ミステリアスな菜々緒も
ドラマからドキュメンタリー、バラエティー、アニメまで、さまざまなジャンルのテレビ番組を放送前に確認した記者がレビューをつづる「テレビ試写室」。今回は、1月3日午後9時からテレビ朝日系で放送される天海祐希さん主演の人気刑事ドラマシリーズ「緊急取調室」(テレビ朝日系)の新春ドラマスペシャル「特別招集 2022 8億円のお年玉」を紹介する。
「緊急取調室」は、主人公・真壁有希子(天海さん)ら警視庁捜査1課「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」が、数々の凶悪犯と心理戦を繰り広げる様を描く。新春ドラマスペシャルでは、昨年7月期に放送された「4th SEASON」最終話で運用停止したキントリが臨時に再結成。比嘉愛未さん、野間口徹さん演じる新メンバーを加え、8億円強奪事件の真相究明に挑む。
今作の特色は、なんといっても、新メンバーを加えたキントリだ。新メンバーとして、捜査1課の刑事・生駒亜美(比嘉さん)と酒井寅三(とらぞう、野間口さん)を加え、今までとは違うチームワークで事件解決に挑む。負けず嫌いで自信家な亜美と、頭脳派だが何かと一言多い皮肉屋の寅三は、初めキントリメンバーに反発し、見ているこちら側もヒヤヒヤするような発言も飛び出す。しかし、事件解決という目的は同じで、徐々にではあるがキントリに溶け込んでいく。途中、プライドを折られて諦めようとする亜美に、先輩の有希子がかける言葉にも注目だ。
今作でキントリが立ち向かう捜査対象は、有名大法学部の教授・源悦男(井上順さん)、その妻で東京高裁のトップ判事・秀子(高畑淳子さん)、2人の息子で大手弁護士事務所パートナー弁護士の修一(木村了さん)の"スーパー法曹一家"。その法律知識で"徹底抗戦"の構えでキントリと激突する。見どころは、有希子と秀子の対決シーンで、秀子の"圧"は画面越しにも伝わってくるほど。新春ドラマスペシャルにふさわしい強敵だといえる。
そして、一家の家政婦・松原しおりを演じるのが、菜々緒さん。物語が進むほどに、ミステリアスな雰囲気のしおりの"さまざまな顔"が見えてくるが、菜々緒さんの繊細な感情表現には脱帽だった。
キントリの解散で、もう見ることはかなわないものかと思っていた「緊急取調室」が帰ってくる。今作では速水もこみちさんと鈴木浩介さんによる「もつなべ」コンビの復活も予告されており、ファンにとっては最高の"お年玉"といえるだろう。
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