2021年7月28日水曜日

2021/07/28 比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン (2021年7月28日) - エキサイトニュース

ドラマ『推しの王子様』出演中の比嘉愛未から見どころメッセージ!
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https://youtu.be/zJtq6jxbBNI










比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン (2021年7月28日) - エキサイトニュース


比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン

毎週木曜22時よりフジテレビ系で放送中の木曜劇場『推しの王子様』。

本作は、ゲーム会社「ペガサス・インク」の社長・日高泉美(比嘉愛未)が、"推し"そっくりな五十嵐航(渡邊圭祐)を理想の男性に育てるために奮闘する"逆マイ・フェア・レディ"な日々を描くロマンティック・コメディ。

自身の理想を詰め込んだ推しキャラ"ケント様"と恋をする乙女ゲーム「ラブ・マイ・ペガサス」を制作し、ヒットさせた泉美。ある日、その"ケント様"そっくりな航と遭遇する。しかし、そっくりなのは容姿だけ。航は、無作法で無教養で無気力という"残念すぎる王子様"だった。

だが、「自分の居場所なんてない」と言った航に、かつての自分を重ねた泉美は、航を理想の男性に育てると決意。容姿を大改造し、会社に雇い入れ、自分のマンションに住まわせる。あまりにポンコツな航に、泉美は育てていく自信をなくすが、ひたむきに仕事と向き合う泉美の姿を目の当たりするうちに、航の気持ちにも変化が訪れ…。

胸キュンしながらクスッと笑える本作。航がこれから"どう育っていくのか"にも注目が集まる。そんな航に大きな影響を与えている主人公・泉美役を演じる比嘉にインタビュー。作品の魅力、役柄への向き合い方、現場の雰囲気や共演者について聞いた。

比嘉愛未インタビュー>

大人も子どもも関係なく、「いつだってときめいていいんだ!」

──まずは、初めて台本を読んだときの感想をお願いします。

『推しの王子様』の"推し"とはなんぞやという感じでしたが、純粋に自分がときめくもの、生きがいを見つけることの素晴らしさ、そして、大人も子どもも関係なく、「いつだってときめいていいんだ!」ということが、素敵に描かれているなと思いました。

そして、"逆マイ・フェア・レディ"的な内容ですが、女性が自立してどんどん社会に出ていくようになった、まさに今の時代に当てはまる作品だと感じています。

自立した女性が、ひょんなことから出会った年下のダメンズを育てる。それが、テンポ感のあるコメディタッチで描かれていて、早く映像で見たいと思わせてくれる台本で。難しくなくて、明るく楽しめる新たなラブコメディになるんじゃないかと思いました。

──比嘉さんにとっての"推し"はなんですか?

それが、まだ推しを見つけられていないんです。泉美を演じているときは、「ケント様~!」という気持ちになれるのですが、私自身、そこまでハマりすぎて大変だというオタク気質な部分がなくて。

今回、泉美を演じたことで「これじゃ、いかん」と思ったので、推しを頑張って見つけようと思います(笑)。

──泉美を演じることで、推しに夢中になる方の気持ちがわかってきたということでしょうか?

そうですね。泉美のセリフにもあるのですが、「好きなものやときめく生きがいがあるだけで、人って強くなれたり、日々が楽しくなったり、生きる活力になる」ということは、まさにそうだろうと思います。

私の場合は、上京して15年、まさに仕事がずっと推しだったんです。仕事というより、お芝居。みんなで一つのものを作るという現場での作業が大好きで。いろんな人と出会って、いろんな役柄の人生を生きるって、とても刺激的なんです。

たくさんの失敗や後悔がありつつも、それが糧となってさらに進んでいける。そういうお芝居は、私の中で一生変わらない推しです。

でも、仕事ではない部分での推しを見つけられるように、もっと視野を広げていこうと思いました。

壁ドンにドキドキ。でも先輩として顔には出さないように

比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン

──渡邊さんとの共演はいかがですか?劇中では、たくさん胸キュンシーンがありますね。

キュンキュンしています。なかなか壁ドンされることなんてないですし、渡邊くんのような方が至近距離にいたら、女優だってドキドキしますよ。「うわっ、近い!」と思って本当はドキドキしているけど、そこは先輩として顔には出さないようにしています(笑)。

ただ私は、今まで恋愛ドラマをあまり経験してこなかったので、"ドキッとしたときの顔"をどうお芝居したらいいのか分からなくて。試行錯誤しながら演じています。

監督やプロデューサーさんに、いつも「大丈夫でした?どうでした?」と確認するのですが、正解がないので悩みますね。でも、世の女性たちを代表して体現しないといけないし、そこはしっかりと心が動くように、航くんに集中しています。

──比嘉さんから見た渡邊さんは、どんな方ですか?

年下ですが、頼れる存在です。航が渡邊くんで本当に助かっていますし、心底よかったと思います。彼は、社会人として世間を知った上でこの業界に入ってきているんですよね。だから浮ついていなくて、ちゃんと地に足がついているし、達観しているところもある人だと思います。

現場でも冷静に周りを見られる人で、決して情熱的に自分の意見を言うタイプではないですけど、静かなる情熱を持っている方だなと。パッションが合うから一緒にいて楽しいし、ボケボケな私の発言をすべて拾ってツッコんでくれるし、ユーモアもあって、すごく魅力的な方だと思います。

ただ、まだ全部出し切ってはいないと思うんです。小出しにしていっているな、と(笑)。一緒に作品を作っていく時間を過ごせば、もっと渡邊くんの魅力や意外性などいろいろな部分を見られるんじゃないかと思ったら、これからが楽しみでしょうがないです。

比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン

──渡邊さんとの相乗効果で、泉美の魅力もさらに出てきますね。

間違いなくそうですね。私も生身の人間なので、渡邊くんとのセッションで生まれる何か…お芝居だけではない、この現場ならではの空気感が生まれてくるんじゃないかと思うんです。

それによって、思いもしなかった泉美の感情や表情が出て、お芝居なんだけどリアルになっていく…。ドキュメンタリーのようになっていくことが、もの作りにおいては最高ではないかと思います。

年下男子の教育で母性本能が覚醒…からの恋愛モードへ

比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン

──年下の男性を教育するという物語に関しては、演じていていかがですか?

楽しいですよ。教育というよりも、子どもっぽく言い合いみたいになるシーンが多いので、じゃれているみたいな感じです。決して上からではなく、航を育てたいという愛情ゆえというか。私自身は、人を教育する器ではないので、疑似体験ができて楽しいです。

航は、まさに磨く前の原石。磨いていくとキラキラして、泉美から教えられたことを純粋に吸収していくので、泉美とリンクして私もうれしくなるんです。「言葉遣いがちゃんとできるようになった」とか「礼儀正しくできるようになった」とか。航を見て微笑んでいる泉美の描写がよくあるんですけど、私自身が「ああ、よかった~」と思っているので、我ながらいい顔をしていると思います(笑)。

──母性本能をくすぐられる感じですか?

そうです!母性本能…それに近いです。自分の中に母性本能が芽生えたというのは新たな発見ですし、うれしいです。ドキドキとはまた違ううれしさ…ジワジワと愛があふれるような感じです。

──そんな泉美が、母性から恋愛に変わるスイッチはどこにあるのでしょうか?

リアルなことを言いますと、白石聖ちゃん演じる、航の幼なじみで「ペガサス・インク」のインターン・古河杏奈が、航と2人で話しているのをちょっと見ているだけでもザワザワしました。

「あ、ちゃんと泉美は焼きもち焼いてる」と思えたので、こういう感覚でどんどん気になっていくのかなと。いきなり「好き!」ではなくて、「あれ?なんか引っかかる。なんだこれ?」っていうモヤモヤから、徐々に自分の気持ちに気づいていくという。

泉美は、純粋でまっすぐなんですけど、恋愛という部分にはフタをして鈍感になっている女性。今の働く女子、自立した強いと言われる女性たちは、そんな泉美に共感する方も多いのではないでしょうか。私自身も不器用な部分があるので、すごく共感できます。

だから、泉美は徐々に自分の気持ちに気づいて、つまずいたり向き合ったりの繰り返しで、どんどん素直になっていく人なんじゃないかなと思います。そういう過程も丁寧に描かれているので、楽しんでいただけたらうれしいです。

比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン

──比嘉さんは、第1話の放送前に行われた製作発表で、「セリフ覚えが速くなった」とお話されていました。これまで出演されていた作品と今作では何か違いがあるのでしょうか?

私はすごく不器用なので、これはまでセリフ覚えに時間がかかっていたんですけど、ここ1ヵ月くらいでどんどん速くなっているんです。コメディは掛け合いとテンポが大事なので、相手のセリフもしっかり覚えないといけないという責任感があることが、まず一つでしょうか。

それから、準備期間が短かったこともあって、撮影しながら次のセリフを覚えなければいけない状況にありました。だから、短時間に集中してセリフを入れられるようになったのかなと思います。

そして、一番大きな理由は、泉美が私の中でしっかり育ってきているから、セリフとしてではなく、ちゃんと気持ちが入ってくるから、その気持ちが言葉になっているのかなと。それは、すごくうれしいことですね。

自分へのご褒美は、故郷・沖縄でのデトックス

比嘉愛未「女優だってドキドキします。うわ、近いって!」渡邊圭祐の壁ドンにキュン

──今年は『推しの王子様』の収録があって夏休みもないと思います。クランクアップして、自分にご褒美をあげるとしたら、何がしたいですか?

迷わず沖縄に帰りますね。実家に帰って、家族に会って、一緒にご飯を食べて、海を見て、何も考えずにボーッとしたいです。これは、いつものルーティーンなのですが、昨年からコロナ禍でなかなか帰れなかったので、もしクランクアップするころに状況がよくなっていれば、沖縄に帰ってデトックスしたいです。

このお仕事をしているといろんな役柄を生きたり、いろいろな人と出会ったり、たくさんのことをインプットするじゃないですか。でも、容量の限界がくる前にアウトプットしないと爆発してしまいます。私にとってのアウトプット、浄化作用は沖縄なんです。

素の自分に戻る。全部捨てるわけではなくて、1回本来の自分に戻ることで、今までの経験値が自分を底上げしてくれるような気がしていて。その繰り返しが、私にとっての大事な作業です。

このドラマをやり遂げて沖縄に帰ったときに、親に自信を持って「頑張ったよ」と言えるように、精いっぱい頑張ろうと思います。

──最後にメッセージをお願いします。

好きな人やものに出会えたとき、人生は彩られていきます。自分にとって何が大切なのか。そういうヒントが散りばめられたドラマです。現場の雰囲気はとてもよくて、スタッフ、キャストがいとおしくてたまりません。その空気感が伝わる作品だと思いますので、ぜひご覧ください。

撮影:今井裕治






推しの王子様 | インタビュー - フジテレビ
https://www.fujitv.co.jp/oshinooujisama/interview/index01.html

2021.7.28 WED. UPDATE

日高泉美役 比嘉愛未さん

台本を読んだときの印象からお願いします。
今回は完全オリジナル・ストーリーで、最初は『推しの王子様』の”推し“とは何だろうと思っていたのですが、純粋に自分がときめくもの、生きがいを見つけることの素晴らしさというか、大人とか子どもとか関係なしに、いつだって人はときめくことができる、ときめいていいんだよ、ということが素敵に描かれていると思いました。あと、女性が自立して活躍するようになった時代なので、そういう部分にも当てはまる内容なんじゃないかな、と思いました。ひょんなことから出会った年下の”だめんず“を育てるといいますか(笑)。それがコメディータッチで、テンポ感もあって、すぐに台本を読み切ってしまって、「これを早く映像で見たい!」と思わせてくれる作品だったので。難しくなくて、明るく、テンポよく楽しめる、新たな恋愛コメディー・ドラマになるんじゃないかな、と思いました。

”推し“という気持ちは、このドラマに入る前はまだ……。
実は私自身、推しが見つけられていないんです。泉美を演じているときは「ケント様~♡」という気持ちにはなれるんですけど、私自身の人生の中でそこまで何かに凄くハマり過ぎて、というオタク気質な部分がなさ過ぎて……。今回、「これじゃだめだな!」と思って見つけ出そうと思いました。

泉美を演じて、徐々にわかってきた?
無理に見つけることではないと思うんですね。出会いだと思うので。とにかく、好きなもの、生きがいになるものを見つけるだけで人ってこんなにも強くなれるんだ、とか、日々が楽しくなるような活力になるんだ、ということは泉美自身もよく言っているんですけど、まさにそういうことなんだろうな、と思っています。その大きさとかは人ぞれぞれあると思うんですけど、いまのところ私は……上京してきて15年、仕事がずっと“推し”だったので。まあ、仕事という言い方も嫌なんですけど、お芝居――現場でみんなでものを作るというのが大好きで。こんなに面白いことってないと思うんです。いろいろな人と出会って、いろいろな役の人生を生きて……。その中で、たくさんの後悔とか失敗もありつつも、でもそれが糧となって、どんどん進んでいけるって。だから、それはこの先も私の中でずっと変わらない“推し”ではあるんですけど、もっと、仕事じゃない部分での推しを見つけられるように視野を広げていこう、という刺激は受けました。

ドキドキするシーンもたくさんある?
きゅんきゅん、してますよ。壁ドンされたんですよ。なかなかないじゃないですか。「女優は緊張しない」とかないですから。「あ、近い!」ってドキドキしているのを隠してお芝居していますから。先輩として、そこは出さないようにしていますけどね(笑)。ただ、いままで私は恋愛ドラマをあまり経験してこなかったので、その“ドキッ”のときの顔をどうすればいいのかわからなくて、いま自分の中で試行錯誤しているところです。だから、監督さんやプロデューサーさんに「どうでした?  」「大丈夫でした?  」って確認しながら進めています。表現方法として、多分正解はないので、どこまで出せばいいのか……。でも、やっぱり世の女性たちを代表して体現しないといけないので、そこはしっかりと。心が動かないとダメなので、お芝居ですけど、ちゃんとドキッとするように集中してやっています。

インスタに、「王子教育を始めました」というのを掲載しましたよね。お芝居とはいえ、若い男性を教育するというのはどういう気持ちですか?
えっ、楽しいですよ(笑)。教育と言いますか、お芝居ではちょっと子どもっぽく、言い合いになるようなシーンが多いんですけど、演じていても楽しいんです。決して上からではなく、本当に彼を育てたいという愛情ゆえなので。私自身は、人を教育するほどの器でもないので、疑似体験としてやれている段階としては楽しんでいます。航は、磨く前の原石なんですよね。だから、磨けばキラキラ輝いて、純粋に吸収していくので嬉しいですし、それがリアルに泉美と私がリンクして、「あ、言葉遣い、ちゃんと出来るようになった!」「礼儀が出来るようになった!」って、それを見て微笑んでいる描写があるんですけど、結構いい顔していると思います、我ながら。本当に「ああ、良かった!」って。母性本能に近いですね。お母さんまでは行きたくないですけど、自分の中にも母性本能があったな、というのが新たな発見でもあり……。ドキドキとはまた違って、嬉しさ、愛が溢れるような感じです。

その母性が恋愛に変わっていく感じは?
リアルなことを言いますと、航と白石聖さんが演じる幼なじみの杏奈がふたりで話しているのをちょっと見ているだけでもザワザワしました。「あ、ちゃんと泉美、ヤキモチ焼いてる!」って思えたので、こういう感覚でどんどん好きになっていくのかな、って。「あれ、何だこれ?  」というとこから、段々自分の気持ちに気づいていく。泉美は純粋で真っ直ぐなんですけど、きっと自分のそういう部分には蓋をしてしまっていて鈍感になっている女性なので、そこは割とリアルだなと思って。いまの時代の働く女性、自立した強いって言われる女性は、もちろん両立させている方もいらっしゃると思うんですけど、多分、そこの部分が苦手な人が多いのかな?  そういう方にも共感してもらえると思います。私自身も、そういう部分があるので、凄く共感しています。徐々に自分の気持ちに気づいて、躓いたりとか、向き合ったりとかの繰り返しで、どんどん素直になっていくんじゃないかな、と思うんです。そういう過程も丁寧に描きながら出来たらいいなと思います。

渡邊圭祐さんとお芝居をされてみての印象は?
年は下ですけど、頼れる存在です。航が渡邊くんで良かったと心底思えるくらい助かっています。ちゃんと地に足がついていて……なかなかいないじゃないですか。彼のような経歴で。社会人として世間も知った上でこの世界に入ってきているからこそ、浮ついていないと言いますか、達観しているような部分も感じます。周りのことも冷静に見られる人ですし。静かなる情熱を持っている方だな、と。そういうパッションが合うから、一緒にいて楽しいし、私のボケボケもすべて拾ってくれますし、ユーモアもあってとても魅力的な方です。でもまだ、彼はすべてを出し切ってないと思うんです。小出しにしていると思うので、一緒に作品を作っていく段階で時間を過ごせば、もっと彼の違った部分が見えるんじゃないかな、と思ったら楽しみでしょうがないです。それくらい、これからの役者・渡邊圭祐を見たいな、と思わせてくれる魅力がある人なので、今回ご一緒できて良かったです。演じる私も生身の人間なので、渡邊くんとのセッションで生まれる、お芝居だけじゃない良い空気感が生まれているんじゃないかな、と。それによって私も、自分でも想像していなかった泉美の良い表情や感情が出たりとかして、それがお芝居なんだけどリアルになっていくと言いますか、血肉が通っていくといいますか、ドキュメンタリーのようになっていくのか多分、一番もの作りで最高の作り方じゃないですか。彼が笑っているだけで「ああ、良かった!」って思えるので。そういう風に思わせてくれるのは本当にありがたいです。自分だけじゃなくて、相手ありきで生まれるものなので。そんな作品にできたらいいな、と思いながら取り組んでいます。

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五十嵐航役 渡邊圭祐さん

2021.8.2 MON. UPDATE

今回は、外見こそ比嘉愛未さん演じる主人公・日高泉美の推しキャラであるケント様にそっくりですけど、中身は無作法で無教養で、人を好きになったこともない、という残念過ぎる王子様・五十嵐航役、ということですが、演じるにあたって考えたことは?
これからいろいろと航の過去が明らかになっていくんですけど、いろいろなことがあって彼は東京に出て来て、いろいろなことに失望している――で、残念なことに教養もないと。生きる気力もなくて、何のために生きているのかもわからないという、世の中に希望を見いだせてない若者。マナーも知らなくて、ただ仕事をする体力だけはある。多分、そういう部分を凄く分かりやすく体現しているのが、この航という役だと思っています。心のうちでは航と同じように思っている若者もたくさんいると思うんです。将来に対する不安とか、「俺って、ここから何をしたらいいんだろう?」みたいに悩んでいたりして……。

そういう気持ちがわかるような時期はありましたか?
大学生のときが一番近しい感覚を持てていたのかな、という気はしますけど、僕自身、将来に対するビジョンみたいなものをあまり持たないタイプなんです。何となく、「いまが楽しければいいや」みたいな感覚で当時は生きていたというか、その日その日で、「自分が楽しめることって何だろう?」と常に考えていて……。あまり良くないことですけど、学校行かないで友だちと昼間からお酒を飲んでみたり、そういう生活をしていましたね。航も、その日を生きるお金を稼いで、その日を何となく生きる、という意味では共通点もあるんですけど、やっぱりちょっと違うのは、僕は周りの環境に恵まれていて、航は周りの環境に恵まれなかった。その違いなのかな、と。

変な言い間違いをしてしまうようなシーンもありましたね。
ああいうのも面白いですよね。台本を読んだとき、「よく思いついたな」って。読めなかったら普通は口に出さないじゃないですか。それを口に出してしまう航、「いいね」って思いました(笑)。そういう愚直さが泉美にも響いたのかもしれないですね。ああいう、ちょっと抜けていてキャッチーな個性は、人間としての興味をくすぐられるような感じがします。

泉美のような“推し活”女子についてどう思いますか?
素敵だと思います。『推し事』というのが流行っているようで(※自分が推すものを応援するための活動のこと)。僕は、あまりそういうものとは無縁なタイプではあるんですけど……昔、指原莉乃さんを推していたという過去はあるんですけど(笑)。以前、バラエティー番組に出させていただいたときに、その推し事に密着するという企画のVTRを見たんですけど、推しがいることで自分の人生を生きる活力に変えていたりとか、推しに貢いであげることが原動力になって仕事していたりとか、そういうことで自分の成分を他から吸収していくような感じが素敵だなと思って。多分、広くとらえれば結婚もそうだと思うんです。旦那さんが推しで、奥さんが推しで、とかって多分そういうことだと思うんです。そう考えると凄く素敵ですね。いま、凄く広く、良いように捉えましたけど(笑)、推しがいる生活って素敵ですね。思い起こせば、僕も指原さん推しているとき幸せでしたもん(笑)。

渡邊さんを推してくれているファンのみなさんには、どういう気持ちをお持ちですか?
ありがたいです。ウチの事務所はそういうイベントとかを積極的に開催する事務所でもあるので、新人俳優が集まって歌って踊るイベントなどもやっているんですけど、そこに集まってくださる方、毎日メッセージくださる方は、もうエネルギーが凄いんです。文面だけからでも伝わってくるような愛情は、僕らの原動力になっています。正直、その推してくださるみなさんのために頑張る、というタイプでもないんですけど……。僕は、自分が楽しいことをやるというタイプなので。でも、そういうみなさんの存在が確実に僕のガソリンにはなってくれているので、本当にありがたいです。1話放送される度に感想を届けてくださるとか、そういうお声をいただくと、やって良かったな、愛されるキャラクターが作れて良かったな、って、自分がやってきたことに箔を付けてくれるというか。そういうのは凄く嬉しいことですし、ありがたいことなので、感謝しています。僕らは、推してくださる方がいないと成立しない仕事をしているので。多分僕らは、推してくださる方を探して一生仕事をしていくんだろうと思うと、大切な存在ですね。

泉美との出会いで、段々変わっていく航の変化をどのように演じようとお考えですか?
外見って凄く内面が現れると思うんです。その内面も、生きる希望だったりとか、希望の光だったりとか、そういうことがしっかりわかっているってとても大事だと思っているんです。見ていて分かりやすくしっくりくるのは、外面をまず泉美に変えてもらって、それが自分の体にしっくりくるところを表現できたらいいなと思うのと、目の輝き……それは1話から話数を重ねる毎に、目に光が宿っていくというか、生きる希望とか活力が見て取れるように変わっていけたらな、と思っています。

胸キュンシーンも期待されています。
みなさんが思ってくださっているより、胸キュンパートって多くないと思うんです。なので、泉美と接するときだけに見せる航の距離感とかは意識していきたいと思うので、もし胸キュンを求めている方は……ディーン・フジオカさんにご期待ください。泉美にご自分を重ね合わせて見ていただけたら、僕のパートではその距離感でキュンとできるのではないかな、と思っています。あとは後半展開ですね。心が苦しくなるような展開でもあると思うんですけど、いろいろと学びの多い作品でもあると思うので、そういうところも感じ取っていただけたら嬉しいですね。

航は、年上の泉美に教育されていくわけですけど、渡邊さんだったらどう思いますか?  それから、そんな泉美を演じる比嘉さんの印象も教えてください。
教育されるのは、僕は絶対に嫌ですけどね(笑)。僕は頑固なので……。古着屋さんで働いていたこともあるので、割と小汚い恰好が好きなんですよ。それを直されたりしたら腹が立ってしまうというか(笑)。だから、そういう教育みたいなことは完全にNGです。あれは、この作品の航だからこそ、受け入れている……受け入れ難いけどそうせざるを得なかった、みたいな状況があるので。航だから、です(笑)。比嘉さんは……多分、ポスター撮影で最初にお会いしたんですけど、30分くらいかな?  たまたま話す機会があって。で、いろいろお話したんですけど、本当に人として好きな方で。飾らない方なんですよね。裏表がまったくないし、そのままでいてくださるんで。どうしても僕らって、役のイメージで見られてしまうところがあるんですけど、比嘉さんのイメージは、静かな大人の女性、というイメージが凄くあって。でも、意外と男らしい部分、たくましい部分も持っていらっしゃる方で、凄く話しやすくて、その30分だけで打ち解けることができたんです。良い関係で、3ヵ月進んで行きそうだな、と思いました。

最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
比嘉さん演じる泉美が、推しのゲームキャラにそっくりだけど中身は残念な航に出会うことから始まる話なんですけど、自分の生活をする上で、照らし合わせられる部分も凄く多いドラマなので、ご自分が推しているものと、重ね合わせて見ていただけたらより楽しめると思います。あとは、ひとりの男の成長する様を、温かい目で見ていただけたら嬉しいです。

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