佐々部清監督一周忌追悼上映会 遺作主演の三浦貴大「関われて幸せでした」
映画『大綱引の恋』(5月7日公開)の佐々部清監督一周忌追悼上映会舞台あいさつが行われ、登壇したキャスト陣が佐々部監督の思い出話を語った。本作は、『半落ち』、『カーテンコール』(06年)、『ツレがうつになりまして』(11年)、『この道』(19年)などを手がけ、昨年3月末に心疾患のため、急逝した佐々部清監督(享年62)が最後にメガホンを取った遺作。鹿児島県薩摩川内市に420年続く勇壮な"川内大綱引"(せんだいおおつなひき)に青春をかけるとびの跡取りの有馬武志(三浦貴大)と、島の診療所に勤務する韓国人女性研修医のヨ・ジヒョン(知英)との切ない恋と、その2人を取り巻く家族模様を描く。
三浦は「この作品の監督である佐々部清さんが残念ながら亡くなってしまわれて、この作品が遺作となった。僕自身、この作品に関われて幸せでしたし、監督も劇場で観ていただけることが1番うれしいと思う」と思いを口にした。役作りに関して佐々部監督からは「あまり芝居しないでくれ」とオーダーがあったそう。自然な立ち居振る舞いしたという三浦は「僕はあまり芝居ができないので、うまくせりふだけ言うのが得意(笑)。これは佐々部さんが、すごく気に入って、その話を何度もした」と笑顔で振り返った。
特別な家族ではないが、一人ひとりがキャラ立ちした家族だったそう。特に西田聖志郎と石野真子が演じた両親がよかったと話したところで、武志の妹・敦子役だった比嘉愛未は「ねぇ、妹は? お父さん、お母さんまで言ったのに…」と寂しげに語り、和やかなムードで進行した。
締めのあいさつで、三浦は舞台中央に飾られた佐々部監督の遺影の写真が、まるで自身を指差しているような状況になっていることに触れ「さっきから、ずっと指さされているんですよ。きっと、監督も『それな』って言っていると思う」と笑せる。「いろんな人に観ていただけるとうれしいですし、監督もそれを望んでいると思います。この映画を僕も広めたい」と呼びかけていた。
最後はヒットを祈願し、大綱三本締めを太鼓で披露し、締めくくっていた。
舞台あいさつには、松本若菜、中村優一、升毅、石野真子、西田聖志郎も参加した。
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